米国株式市場は続落して取引を終えた。当初は上昇していたものの、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の会見で、FRBの次の一手に不透明感が残ったことで、下落に転じた。
FRBは5月2日から3日にかけて開催されたFOMCで、連邦ファンド金利の誘導目標を0.25%ポイント引き上げ、5.00-5.25%とした。この声明を受けて、当初は指数は上昇を維持したが、パウエル議長の会見後に株価は急落し始めた。
ダウ工業株30種、ナスダック総合、S&P 500の主要指数が全て下落した。ダウ工業株30種は、前営業日終値の33,684.53ドルから270.29ドル(0.80%)下落し、33,414.24ドルで取引を終えた。
ナスダック総合は、前営業日終値の12,080.51ドルから55.18ドル(0.46%)下落し、12,025.33ドルで取引を終えた。
また、S&P 500は、前営業日終値の4,119.58ドルから28.83ドル(0.70%)下落し、4,090.75ドルで取引を終えた。
個別銘柄では、半導体大手のアドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)が9.3%の大幅下落となった。この下落は、パソコン市場の低迷により四半期の売上高が予想を下回ったことが原因である。
また、エネルギーや金融の主要業種も大幅に下落した。
米取引所の合算出来高は1億2,030万株で、直近20営業日の平均は10億5,100万株だった。
値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.44対1の比率で上回ったニューヨーク証券取引所と、値下がり銘柄数と値上がり銘柄数が同数だったナスダックは、いずれも弱含みの展開となった。
コメント欄では以下のような意見があった。
「現在、米国経済は過去に例を見ない程のフェデラルファンド金利の上昇ピッチにより、リセッション(景気後退)懸念が高まっている。市場参加者たちは、利下げ期待を持ち、市場には混乱が生じている。また、各地の銀行で取り付け騒ぎが起き、信用不安も広がっている。」
米国株式市場=続落、FRB利上げの行方に不透明感残る
https://news.yahoo.co.jp/articles/2037ebcac619064bfdd07f75f63eb50e57baf7d9