中国の国内総生産(GDP)に対する債務比率が、2021年1月から3月の第1四半期に過去最大となった。昨年末に解除された「ゼロコロナ」政策により、中国の経済活動が本格的に再開し、企業向け銀行融資が急増したことが原因である。

中国人民銀行(中央銀行)と国家統計局のデータによると、マクロレバレッジ比率(総債務の対GDP比)は、1月から3月にかけて7.7ポイント上昇して279.7%となり、過去3年で最大の上昇幅を記録した。非金融企業部門の同比率は5.8ポイント上昇し、家計部門と政府部門はそれぞれ1ポイント程度上昇した。ただし、このデータには地方政府の資金調達事業体向け銀行融資は含まれていない。

人民銀行の当局者は4月の記者会見で、季節要因や国債の前倒し発行などがあったことから、中国のマクロレバレッジ比率が1月から3月にかけて290%近くまで上昇したと述べている。しかし、景気回復の勢いを踏まえると、今年も同比率は安定的に推移するとの見方を示している。

中国は統計を隠蔽することがあり、それを踏まえてもこの数字というのはあまりにも深刻だ。実際には500%とかでも驚きはない。(黒井)

中国の対GDP債務比率、過去最大の279.7%-企業融資が急増
https://news.yahoo.co.jp/articles/df26198d3087732402115507d0e941d07c715feb

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