- 中国の若者に「大就職氷河期」が襲来！
- 失業者数は推計で5400万人に達し、衝撃を与える。
- 統計には表れない失業者も存在し、中国経済の吸収能力に疑問の声も。
中国の若者にとって「大就職氷河期」と呼ばれる雇用不安が襲い掛かっているという報道があります。この記事によれば、中国の体制派エコノミストである王明遠氏が自身の推計に基づき、「青年」世代の失業者数が5400万人に上ると発表しています。
王明遠氏によると、2020年から2023年の間に、新規雇用数と新卒就職希望者数の差が年々広がり、累計して1500万人以上の新卒が職を見つけられない状況にあると指摘しています。さらに、A株市場上場企業の従業員数が減少し、中小企業の登記抹消数も増加していることから、新たに失業した人々も含めて、16歳から40歳の青年世代の失業者は約2500万人と推測されています。
また、COVID-19パンデミックの影響で1400万人の若者農民労働者が失業し、帰郷したことも考慮されると、16歳から40歳までの「青年失業者」の総数は推計で5400万人に達するとされています。
ただし、この統計には見えない形で働いている人々や準就業者も存在するため、実際の失業者数はさらに多い可能性があります。
中国の公式統計によれば、若者の失業率は20.4％と発表されていますが、公式データは国際基準よりも就業の基準が低く設定されているため、実態を正確に反映していない可能性があります。
この報道によれば、中国の就職氷河期の原因や解決策については詳細は明らかにされていません。ただし、このように大規模な失業者を吸収することができるかどうかは、中国経済にとって重要な課題となっています。
