- プーチン大統領、黒海穀物合意からの離脱を検討
- 西側諸国の約束履行に不満、不誠実と非難
- 穀物輸出合意は2023年7月17日に期限切れ予定
ロシアのプーチン大統領は黒海経由の穀物輸出合意（黒海イニシアティブ）からの離脱を検討していることを明らかにしました。彼は西側諸国が農産物の供給約束を履行していないとして非難し、「だまされた」と述べました。
黒海イニシアティブは、ロシアのウクライナ侵攻によって引き起こされた世界的な食料危機に対処するための措置であり、国連とトルコの仲介で昨年7月に合意されました。この合意により、ウクライナ産穀物の海上輸送が再開されるとともに、ロシアの農産物や肥料の輸出を支援するための3年間の協定も締結されました。
しかし、プーチン氏は西側諸国が約束を守らず、不誠実であると指摘しました。彼は戦場記者や軍事ブロガーとの会合で、「残念ながら、まただまされた」と述べ、合意からの離脱を検討していることを明らかにしました。
ロシアの食料・肥料輸出は制裁の対象ではありませんが、ロシア政府や主要な穀物・肥料輸出企業は西側の制限措置により支払いや物流、保険に関して障害が生じていると主張しています。
この穀物輸出合意は、ロシアが延長に同意しない場合、2023年7月17日に期限切れとなる予定です。
