- NATO、ロシアとの戦争に備えて戦時体制に入る
- ロシアのウクライナ侵攻により、NATO加盟国は軍事衝突に備えて準備を始める
- NATOは戦力増強や兵站の強化を含む計画を立て、加盟各国が機密文書を検証する予定
NATOがロシアとの戦争に備えて戦時体制に入ったことが報じられています。ウクライナ侵攻により、NATO加盟国はロシアとの軍事衝突に備えて準備を始めています。
元ヨーロッパ連合軍最高指揮副官であるリチャード・シレフ氏が、NATOが実際にロシアとの戦争に対応できる状態ではないと指摘しています。彼は、ロシアに対抗するために軍備を増強しているポーランドを例外として、他の同盟国は軍事予算を縮小する傾向にあると述べています。
シレフ氏によれば、NATOが最も直面している脅威は中国ではなくロシアであり、NATOはこれまでの抑止政策の失敗により、ロシアの侵略を阻止するための戦力増強の機会を逸してきたと述べています。
NATOは直接的な衝突がいつ起こるか分からないという現実に備える必要があり、加盟各国が数千ページに及ぶ機密文書を検証し、戦力および兵站を増強する計画を立てています。
NATOは既に東部諸国に戦闘部隊を配備しており、ロシアの攻撃に対応するために東部の戦闘群を強化し、NATO全体の態勢を強化することを目指しています。
報道によれば、NATOとロシアの戦争に関する計画は約10年にわたる取り組みの一環であり、冷戦終結後に対テロ戦争に重点を置いた体制から、再びロシアに対する強力な体制に転換する試みだとされています。
