- 習近平氏が「琉球」に異例の言及
- 中国は日本の台湾関与を警戒し、沖縄の帰属問題を揺さぶる狙いか
- 地域の安定に影響を及ぼす可能性も
中国の習近平国家主席が沖縄県・尖閣諸島に関連して中国と「琉球」の交流に言及したことが波紋を広げていると報じられています。中国は日本が台湾問題に関与することを警戒しており、台湾に近い沖縄の帰属を問題化することで日本を揺さぶる意図があるとの見方もあります。
報道によれば、中国の共産党機関紙である人民日報が習近平氏が史料館を訪れた際の発言を報じています。習氏は古書に関して説明を受けた際、明代の古書には尖閣諸島とその付属諸島が中国の領土であると記録されていることを知り、「福州で働いた際、琉球との交流の根源が深いと知った」と述べたとされています。また、習氏は中国から琉球に渡来した職能集団「久米三十六姓」にも言及したとのことです。
香港の政治学者は、「習近平氏が琉球（沖縄）に関する発言を公にしたのは初めてであり、中国が日本が台湾に介入する場合、中国は沖縄を日本の領土として認めない可能性がある。中国は『沖縄カード』をどのように使うか模索しているのではないか」と分析しています。
