- 岸田首相、政権浮揚を狙い7月から全国行脚へ
- 「聞く力」をアピールし、一般市民の意見に耳を傾ける
- 課題を政策に反映させるための対話集会を実施
岸田文雄首相は、2023年7月から全国各地を訪れて視察や対話集会を行う全国行脚を開始する予定です。彼は一般市民との車座集会を通じて意見交換を重ね、得られた課題を政策に反映させる考えです。内閣支持率が下落している中、自民党総裁選で掲げた「聞く力」を改めてアピールし、政権の浮揚を図りたいとの思いがあります。
首相は6月21日の記者会見で、通常国会閉幕に合わせて「今年の夏、政権発足の原点に立ち返り、全国各地の現場に訪れて声を聞くことに注力する」と表明しました。彼は少子化対策や賃上げなど、政権の重要政策に関する国民の意見を直接聞くための対話を想定しています。
また、マイナンバーに関連するトラブルへの政府の対応や、デジタル社会におけるマイナンバーの活用の意義について説明する内容も検討されています。政権の幹部は「これまで訪れていない地域も回る予定」と述べており、地理的な広がりを持った全国行脚の計画が進められています。
岸田首相は2021年の自民党総裁選で「聞く力」を自身の長所として強調しました。しかし、首相就任後は市民の声を聞く機会が限られていたため、「10月の政権発足から2年を前に、国民の意見を真摯に受け止める姿を再び見せたい」という狙いがあります。
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