- ＥＵ当局者、中国の金属輸出制限の適用範囲を縮小を求める
- 中国の制限は半導体製造に用いられる主要金属に対して行われた
- ＥＵは安全保障上の理由とＷＴＯの規則順守を検証したい意向
ＥＵ当局者は、中国が半導体製造に利用される２つの主要金属の輸出制限を発表したことに対し、その適用範囲を縮小するための取り組みを進めていると報じられています。関係者によれば、ＥＵはこの輸出制限が安全保障上の理由に基づいていることを確認し、世界貿易機関（ＷＴＯ）の規則に準拠しているかどうかを検証したいと考えているようです。ただし、現時点ではＥＵの行政執行機関である欧州委員会の報道官はコメントしていません。
中国は、ガリウムとゲルマニウムなどの材料の輸出を国家安全保障上の理由から制限すると発表しました。これらの材料はさまざまなテクノロジー製品に使用されており、ＥＵは中国がこれらの材料を武器として使用することに広範な懸念を抱いていると主張しています。
中国商務省の報道官は、ＥＵと米国がこの輸出制限について事前に通知を受けていたと説明していますが、関係者によれば、ＥＵの当局者は公式発表の数時間前になって初めてこの情報を知ったとのことです。また、中国はこの措置が国家安全保障上の理由に基づくものであると説明していますが、数日前にはオランダ政府が中国企業による重要な半導体製造装置へのアクセスを制限する新たな規制を発表していました。
