中国が日本の水産品に輸入禁止措置を課しました。水産物輸出総額に占める中国の比率は22.5%、香港は19.5%なので、合計で42%のシェアを失うことになります。ただ断言できますが、高級な水産物に関しては、東南アジアを経由して中国に引き続き密輸されるでしょう。現に和牛はそうなっているからです。… pic.twitter.com/80RGVRb3QN
— ちゃん社長 (@Malaysiachansan) September 15, 2023
中国が日本の水産品に輸入禁止措置を課しました。水産物輸出総額に占める中国の比率は22.5%、香港は19.5%なので、合計で42%のシェアを失うことになります。ただ断言できますが、高級な水産物に関しては、東南アジアを経由して中国に引き続き密輸されるでしょう。現に和牛はそうなっているからです。
2001年にBSEが発生して以降、中国政府は和牛に対して輸入禁止措置を課しています。しかし中国の都市部の高級レストランに行けば分かりますが、禁輸になっているはずの和牛が普通にメニューに並んでいます。これは何故でしょうか?それは東南アジアが和牛の密輸ハブになっているからに他なりません。
例えば添付は独法・農畜産業振興機構の資料で、日本の牛肉の輸出先のシェアが説明されています。2022年の輸出シェアの1位は香港となっており、それに台湾・米国が続きます。しかし4位にはカンボジアが入っています。ご承知の通り、カンボジアはASEANの中でも最貧国に近く、和牛を定常的に食べれる人は極めて限られています。また和食店も多くありません。なのにこれだけの和牛が輸出されているのです。この殆どは中国に向けて再輸出されていると考えられています。
同様のことが日本の水産物でも起きる事が予測されます。特に禁輸のダメージが大きかった北海道産のホタテに関しては、乾燥でキロ10万円に達するものもあります。それだけ中国人にとっては希少な訳ですが、一方で中国以外に市場がなく、代替の輸出先を探すのも困難です。また国内に販売したくても、殆どの日本人はホタテにこんな桁違いのお金を払いたくないはずです。故に密輸で中国に運ぶ位しか行き先がないのです。
中国には「上有政策、下有対策」という諺があります。これは中央政府がいかに政策を施行しようとも、民衆が抜け道を見つけるという意味ですが、水産物においても同様の事が起きるはずです。無論中国の禁輸は痛手ではありますが、全世界を俯瞰して見れば、今後も日本の食品輸出は堅調な成長を期待できます。ですから大きく落胆する必要もないでしょう。
和牛、フカヒレなどは海路 コロナの時からマカオと香港で暗躍中、海岸警備も必死です 規模がけた違いですw日本のニュースには全く取り上げられませんが3件で2億ドルですから(37億円)物流も倉庫もレベチです毎月これです
迂迴路線海路偷運魚翅壯陽藥 海關月內破3宗走私案檢2億貨… pic.twitter.com/9HHRzj2bMG— 広東語スラング先生 (@cantonese_slang) September 16, 2023
なるほど、興味深いです。牛肉に比べて魚介は日持ちしないので、そのあたりがどうなるか気になりますね。
— Jack in SEA (@jackKualaLumpur) September 16, 2023
中国で加工して米国に再輸出するという話も見たけどな。それをやめてタイやベトナムで加工と。
どっちもやるのでは?
まあそうだろうな。でなきゃ軍事力も国土も小さい東南アジアが発展できるはずがなかった。
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