- 気疲れしやすい人ほど、運動習慣がなく体力・ストレス耐性が低い傾向があると研究で示されているw
- 牛肉メインのすき焼きは、たんぱく質&鉄分が多く「スタミナ源」寄りの料理なのは事実です。
- 「性格のせい」と諦める前に、食事+運動で“気疲れしにくい自分”にかなり寄せていけます。
目次
はじめに
「だれかに執拗に媚びたり、奉仕したり、強く見せたり、賢く見せてると疲弊する」という“すぐ疲れるマン”問題、SNSでもよく話題になりますよね。そこに「それ、体力ないだけ。寿司もいいけど、すき焼き食って運動しろw」と言い切る29歳インフルエンサー男さん。暴言っぽく聞こえますが、実は研究や栄養学の視点から見ると「意外と当たってるやん…」というポイントがいくつもあります。本記事では、煽りっぽい主張のどこが事実ベースで正しいのか、事実5選として整理していきます。
事実5選
第1の事実:「メンタル弱い」以前に“スタミナ不足”で気力が削れているw
人間は、気を使う場面・初対面・上下関係のある飲み会などで、頭も心もフル稼働させています。
でも、ここで見落とされがちなのが「ベース体力」です。
運動習慣がある人は、日常のストレスに対する“ストレス耐性(ハーディネス)”が高まりやすいことが、大学生を対象とした研究で報告されています。運動を継続している群の方が、ストレス耐性の指標が高く、ストレスを受けても踏ん張れる傾向があったのです。
また、別の研究では「運動習慣がない大学生ほど、疲労度やストレス度が高い」という結果も出ています。
つまり、
- ちょっと気を使うだけでヘトヘトになる
- 人と会った翌日は丸一日寝込みたくなる
こうした“すぐ疲れるマン”の一部は、「性格の問題」というより単に「日頃の体力・スタミナ不足」がかなり効いている可能性が高い、ということです。 インフルエンサーさんの「単純に体力ないだけw」という雑なまとめ、乱暴に聞こえますが、方向性としては大きくズレていないと言えます。
第2の事実:運動習慣がある人は“気を使う場”に強くなりやすい
「運動するとストレスに強くなる」という話は、精神論ではなく、生理学・脳科学のテーマとしても研究されています。
日本の研究や海外論文のレビューでは、定期的な身体活動がストレスへの抵抗力(ストレスレジリエンス)を高め、抑うつ感や疲労感を感じにくくする可能性が報告されています。
特に、
- 週に1回以上の有酸素運動
- 軽〜中強度の運動を継続する習慣
などでも効果が見られやすいとされます。キツすぎる筋トレじゃなくてもOKなのがポイントです。
気を使う場では、
- 「今の発言、変じゃなかったかな…」と自分を責める
- 相手の反応を過剰に読み取って疲弊する
といった「頭の中のストレス反応」が暴走しがちです。 運動習慣があると、自律神経や脳のストレス反応が落ち着きやすくなり、「同じ出来事でもそこまで消耗しない人」になりやすいと考えられています。
結果として、
「同じ飲み会なのに、あの人だけ翌日もケロッとしてる」
という差が、実は“コミュ力”の差だけでなく、“運動習慣”の差として現れている可能性は十分あります。
第3の事実:「寿司うまい=体力つく」とは限らないw すき焼きは確かにスタミナ寄り
インフルエンサーさんの「寿司うまいけど体力つかない。すき焼きの方がいい」という雑な比較も、栄養学的に見ると一理あります。
まず、すき焼きの主役・牛肉。
牛肉は、
- 良質なたんぱく質
- 吸収されやすいヘム鉄
- ビタミンB群 など
を豊富に含み、筋肉の成長や体力の維持、貧血予防に役立つとされています。
一方、寿司はシャリ(ご飯)からの糖質が中心で、1人前10貫で茶碗1杯分程度の糖質・500〜600kcalになることが多いとされます。ネタの選び方次第でバランスは変わりますが、「スタミナ食」というよりは“軽めのエネルギー源+少しのたんぱく質”というポジションになりがちです。
もちろん、寿司が悪いわけではありません。ただ、
- 朝から晩まで人と会う日
- 「今日は気を使い続けるぞ」という勝負日
など、「体力・集中力を長時間キープしたい日」に向いているのは、 たんぱく質・鉄分・ビタミンB群をしっかり含んだ“すき焼き系”のメニューであるのは確かです。
「寿司もいいけど、勝負前はすき焼き or 肉多めの定食を選ぶ」のは、わりと理にかなった戦略と言えますねw
第4の事実:睡眠・回復がショボいと“いい人キャラ”は維持できない
「誰かに媚びたり、奉仕したり」するのって、意外とカロリーを使います。
・相手の表情を読み続ける
・機嫌を損ねないように場を調整する
・自分の本音を抑え込む
これらは全部、脳のリソースと体力を消耗する行為です。
そして、そのダメージを回復させる主役が、
- 十分な睡眠
- 休息の時間(1人の時間含む)
- 栄養バランスの整った食事
です。
いくら「いい人」であろうとしても、
・ショートスリーパー自慢
・深夜までスマホ
・栄養はコンビニ菓子パン中心
こんな生活をしていると、脳も体も回復しきらず、「ちょっとの人付き合いですぐ限界」を迎えやすくなります。
「精神力で何とかする」のには限界があり、睡眠・食事・運動がやせ細った状態では“いい人キャラ”は長期運用できません。
第5の事実:「性格の問題」じゃなく、トレーニングでかなり改善できる!
「自分は気疲れしやすい性格だから…」と諦めがちですが、研究を見ると、
・運動習慣
・日常の身体活動量
を変えることで、ストレス対処力やメンタルの状態はかなり動くことが示唆されています。
たとえば、
- 週1〜2回、30分のウォーキングや軽いジョギング
- 自重スクワットや腕立て伏せを、自分のペースで継続
- エスカレーターより階段、バス1駅分だけ歩く など
こうした「ゆるい運動」でも、
- 寝つきが良くなる
- イライラしにくくなる
- 翌日の“だるさ”が減る
といった変化が出る人は多いです。
つまり、
「すぐ疲れるマン」=「一生そういう性格」ではなく、生活習慣の積み重ねでかなりリメイク可能ということ。
インフルエンサーさんの雑な一言をまじめに翻訳すると、
- うまい物だけ食って終わるなw
- ちゃんと栄養とって、運動して、体力つけていこうぜ
という、割と真っ当なメッセージにも見えてきます。
質疑応答コーナー
セイジ
「でも、運動ってガチの筋トレとかランニングとかしないと意味ないっすよね??」
プロ先生
「いきなりガチ勢になる必要はないです。週1〜2回の軽いウォーキングや、自宅でできる自重トレーニングでも、ストレス耐性や疲労感に変化が出たという研究もありますから、まずは“続けられるレベル”から始めるのが現実的ですね。」
セイジ
「すき焼き食べてれば、とりあえずスタミナ問題は解決っすか??」
プロ先生
「すき焼きは、牛肉からたんぱく質や鉄分がとれてスタミナ源になりやすいのは事実ですが、野菜やご飯とのバランスも大事です。そればかり食べると脂質過多にもなり得ますので、日常的には“肉+野菜+炭水化物”のバランスを意識した定食スタイルがベースになると良いですよ。」
セイジ
「気疲れする性格って、もう生まれつきだから諦めるしかない…ってわけじゃないんすか??」
プロ先生
「諦める必要はまったくありません。性格的な傾向はありますが、睡眠・食事・運動・仕事量の調整など『環境と習慣』によって、感じるストレスの強さや回復スピードはかなり変わります。少しずつでも“体力ゲージを増やす生活”に寄せていけば、『前より人付き合いが楽になった』と感じる人は多いですよ。」
まとめ
- “すぐ疲れるマン”の正体は、性格だけでなく「体力・ストレス耐性不足」である可能性が高いですw
- 寿司も良いけど、勝負日前はすき焼き系のスタミナ食+運動で“気力ゲージ”を底上げしやすいです。
- 小さな運動習慣と栄養・睡眠の見直しで、「気疲れしにくい自分」へじわじわチューニングしていけます。


























