- ライブ会場は「15分当たり100dBまで」が国際推奨、一方で都心の主要幹線道路周辺は70〜80dB程度という目安です。
- 耳栓の“つけっぱ”は過防音になりやすく、聴覚過敏の悪化や安全認知の低下リスクも指摘されています。
- 東京は深夜・拡声機・店内音響の規制あり&道路は低騒音舗装で改善中!「常時ライブ」ではありません。
目次
はじめに
友人の「東京は超・聴覚過敏のおれには“常時ライブハウス”。だから常にライブ用耳栓で歩く」という主張、気持ちはわかります。ですが、数字や制度で照らすと「それ、半分は誤解かも?」というポイントがゴロゴロ出てきます。この記事では、煽り気味タイトルに反して中身はガチ。WHOや東京都の基準、NIOSHの安全指針など“事実ベース”で意外と的確な反論を5つに整理。耳を守りつつ、街で安全に快適に過ごすヒントをまとめます。w
反論1:「東京=ライブハウス常設」ではない!? ⇒“デシベル”を並べると景色が変わる件w
ライブ会場の推奨上限:WHOのグローバル標準は「増幅音の会場・イベントは15分平均で100dB(A)を超えない」が目安です。つまり“ライブ”は100dB級の世界。
都心の実用目安:全国環境研の「騒音の目安(都心・近郊)」では、主要幹線道路周辺(昼間)70〜80dB、地下鉄の車内70〜80dB。ライブ域と20〜30dBの差が普通にあります。
環境基準の枠:住宅地などは昼55〜60dB・夜45〜50dBといった環境基準が国で示され、道路沿いなどで基準が切り替わる運用です(等価騒音レベル)。
ちなみにデシベルは対数。+3dBはエネルギー2倍、+10dBは10倍。100dBのライブと80dBの街頭は、“数値上20dB差”でも音エネルギーでは約100倍違う世界なんですw。
結論:東京は「常時ライブ」ほどは鳴ってない。耳がつらい瞬間はあるにせよ、数字で見ると別物です。w
反論2:「ライブ用耳栓の“つけっぱ”が正解」…ではない!? ⇒ 過防音は症状悪化や不便のタネw
過防音の落とし穴:聴覚過敏は「静けさに引きこもるほどさらに敏感になる」面があり、過度な遮音の常用は推奨されません(段階的な音への再慣れ=サウンドセラピーが鍵)。
NIOSHの考え方:多くの現場は「10dB程度の減衰で十分安全側に寄る」。やり過ぎの遮音は“逆に不便”で、会話や状況把握のために外したくなると本末転倒、という注意喚起。
安全面のリスク:過剰遮音は危険察知を遅らせる可能性(3M資料)。歩行時は自転車や車の接近音、バックアラームの方向感など空間聴取が落ちやすいという研究も。
ライブ用のフラット減衰(例:15〜20dB)やレベル依存型(静かな音は通し、危険な大音量だけ下げる)なら、“守りつつ聞こえる”運用がしやすいです。
反論3:「ANC(ノイキャン)で代用できるっしょ?」⇒ それ、耳栓の代わりにはならんこと多しw
公式の言い分:ANCヘッドホンは“聴覚保護具”ではありません(NRR表示がない一般機は不可)。職場保護具としては原則カウントしないのが基本。
使い分け:ANCは低域ノイズを抑えて“音量を上げずに済む”という生活快適には有効ですが、突発的な高騒音やピークに対する保護は別問題。耳を守る主役はNRR/SNRを持つ耳栓・イヤーマフです。
反論4:「東京は深夜も無法地帯w」⇒条例で時間&音量がヒットストップしてます!
深夜の営業音:東京の環境確保条例は、23:00〜翌6:00の音響機器使用や騒音超過を店舗に対して明確に規制。防音等がなければカラオケ等の使用禁止です。
拡声機の規制:広告宣伝車や拡声器も対象。屋外で直接鳴らす行為は原則禁止(例外はあり)。「爆音トラックが常時OK」ではありません。
つまり制度面でも“常時ライブ”ではない。うるさい店や車がいたら通報・指導の土台は整っています。w
反論5:「対策なんて進んでない」⇒道路は“低騒音舗装”、3dB低減=エネルギー半分の世界!
低騒音舗装の実績:国土交通省の整理では、平均で約3dB低減という効果。年数で低下はあるものの、積み上げれば“聞こえ方”は確実に変わります。
3dBの意味:3dB差は音エネルギーで約2倍(逆に3dB下がると約半分)。小さそうに見えて、体への負担は着実に減るんです。
静かな避難所も普通にある:図書館40dB台、ホテル室内30dB台の目安。「静けさの選択肢」は都市部にもあるのが実情です。
質疑応答コーナー
セイジ
街歩きでもガチのライブ用耳栓が一番っすか??
プロ先生
状況次第です。常時は過防音リスクがあるので、フラット減衰(15〜20dB)やレベル依存型で“必要な音は通しつつ守る”のが現実的。段階的に慣らす視点も大事です(過度な遮音を続けると敏感化の指摘あり)。
セイジ
じゃあANCイヤホンでOKっすよね??
プロ先生
NO! ANCは“聴覚保護具”じゃないのが原則。NRR表記がない機器は保護としてカウント不可。生活騒音のストレス軽減には有効でも、大音量の安全対策は耳栓/イヤーマフで行きましょう。
セイジ
静かに休める場所、都内に本当にあるんすか??
プロ先生
あります。図書館は40dB台、ホテル室内は30dB台の目安。また、条例で深夜の騒音は規制対象。静けさを“選ぶ”戦術を組み合わせるのが吉です。
まとめ
- 数字が示す現実:ライブ(100dB級)と東京の街頭(70〜80dB目安)は別世界でしたw。
- 守り方の最適化:耳栓“つけっぱ”は✕。フラット減衰/レベル依存+段階的慣らしが安全・快適の近道です。
- 街の仕組み:東京は深夜・拡声機・店内音に規制あり&低騒音舗装など対策進行中⇒「常時ライブ」論は言い過ぎ!





































