中国軍の戦闘機を撮影し本社に記事と写真を送信 直後に拘束された話

中国軍の戦闘機を撮影し本社に記事と写真を送信 直後に拘束された話
※画像はAIで生成されている場合があります。

中国軍の戦闘機を撮影し本社に記事と写真を送信 直後に拘束された話

北京特派員をしていた2011年1月、中国内陸部の四川省成都市郊外の一角で、中国が開発していたステルス戦闘機「殲(せん)20」の試作品を撮影した。レーダーに探知されにくい次世代ステルス機で、各国メディアが注目していた。その姿を世界に先駆けてカメラに収め、スクープすることに成功した。写真と記事を本社に送った後、地元当局に拘束され、近くの警察施設に移送された。

事前に現地は中国が定める「軍事管理区」ではなかったことを確認しており、筆者以外にも地元の人々がカメラを構えていた。当時はまだ、「反スパイ法」もなかった。にもかかわらず、「スパイ容疑」をかけられ、2人の取調官から尋問を受けた。

日本や米国政府などとの関係を執拗(しつよう)に尋ねられたが、「撮影は報道目的であり、違法行為をしていない」ことを反論し、拘束から9時間過ぎたところで釈放された。

空路で北京に戻って、筆者に面会に来た日本大使館員が発した第一声が忘れられない。

「ステルス戦闘機のスクープはすごかったですね。どうやって端緒を得たのですか?」

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