- 「嫌な人ゼロにしろw」は一理あるけど、そもそも「切れるほど人間関係がない」パターンも多いです…
- 現実は、職場・家族など“切れない人間関係”のストレス調整がメイン戦場です
- 「自分を好きな人だけ大切にする」は正しいけど、挨拶や掃除などの基本をサボると一気に「嫌な人」が増えますw
目次
【はじめに】
「マジでしんどい時は、イヤな人との関わりを全部やめろ。そのとき、まだ側に誰かが残っていたら、その人を大切にしたらいい」というメッセージは、一見めちゃくちゃ正論に聞こえるフレーズです。実際、精神的に追い詰められている時に、人間関係を整理することはとても有効ですし、心理学の世界でも「有害な人間関係がストレスを増幅させる」と言われます。ただ、29歳インフルエンサー男性が「そういうこと言う人に限って、友達ゼロでそもそもイヤな人と関わってないw」と皮肉っていたように、現場の“あるある”もかなり含まれているのが面白いポイントです。ここでは、その発言から見えてくる事実を5つに整理して、現実的にどう人間関係と付き合えば楽になるのかを、できるだけ事実ベースで語っていきます。
【事実1】「嫌な人を全部切れ!」と言える人は、そもそも“切る相手が少ない”ことが多いw
「しんどい時は嫌な人との関わりを全部やめろ!」という強いメッセージは、聞いていてスカッとします。
しかし、実際にそれが可能なのは、以下のような人たちが多いです。
- フリーランスやインフルエンサーなど、自分で仕事相手をかなり選べる人
- 家族との関係が薄く、同居もしていない人
- そもそもリアルの人間関係がほとんどなく、オンライン中心な人
つまり、「嫌な人を切れ!」と言いやすいのは、“切るべき相手”が元から少ない人であることが多いのです。
会社員や学生のように、「上司」「同僚」「取引先」「ゼミ仲間」「バイト先」など、簡単に縁を切れない人が多数いる立場とは、前提条件が違います。
「全部切れ!」が刺さるのに実行できないのは、あなたが弱いからではなく、立っている場所が違うからという事実がまず一つです。
【事実2】多くの人は「嫌な人を切る」より「距離を調整する」現実的スキルの方が必要
現実には、次のような人たちとは簡単に縁を切れません。
- 職場の上司・同僚・部下
- 同居している家族
- クラスメイトや研究室のメンバー
- 長く付き合いのある友人グループ
こうした「簡単には切れない人」がいる世界で生きている多数派にとって、大事なのは
- 物理的距離を少しずつ増やす(飲み会は断る、プライベートはあまり話さないなど)
- 心理的距離を保つ(相手の言葉を“全部真に受けない”練習をする)
- 関わる時間帯や場面を限定する(仕事中だけの関係にする 等)
といった「距離調整スキル」です。
“ゼロにする”より“薄める”ほうが、現実には効果が出やすいし、トラブルも少ないのが事実です。
「全部やめろ!」の極論が気持ちよくても、日常で効いてくるのは、こうした地味な調整テクニックだったりします。
【事実3】「自分を好きな人だけ大切にする」は正しいけど、生活の基本をサボると一気に嫌われるw
インフルエンサーの男性が指摘していた「自分を好きになってくれる奴とだけごはん食って、挨拶も掃除もサボってる人」は、実際かなり存在します。
そしてこれは、人間関係の“甘えの構造”が産んでしまう現象でもあります。
- 自分に優しい人には愛想よくする
- 自分に厳しい人や注意してくる人は「嫌な人」認定して距離を取る
- 結果として、注意してくれる人が消え、“甘やかしてくれる人”だけが残る
この状態が続くと、次のような事実が起こりがちです。
- 最低限のマナー(挨拶・時間を守る・約束を守る)がどんどん雑になる
- 職場や学校では「扱いにくい人」「地雷っぽい人」と認識される
- 表向きは波風立たないけど、裏では印象が悪くなっていく
「自分を好きな人を大切にする」のと「自分に都合よくしてくれる人だけ残す」のは、まったく別物です。
ここを混同すると、短期的には楽でも、長期的には“嫌な人だらけの世界”を自分で作ってしまう危険がありますw
【事実4】「嫌な人を切る前に」まず回復する休息がないと、判断ミスを連発しやすい
バズった投稿の中にあった
「ひとまず息が吸える。視界がひらけて見えるようになる」
という部分は、かなり本質を突いています。
人間は、疲れやストレスで消耗している時、判断力が確実に下がるからです。
- 本当は味方になってくれる人まで「敵」に見えてしまう
- 一時的にしんどくしているだけの出来事を「人生終わり」と感じてしまう
- 一発逆転を狙った極端な決断をして、後から後悔する
ですから、本当にしんどい時に優先すべき順番は、だいたいこうなります。
- ① まず寝る・休む・食べる ⇒ 体力とメンタルのHPを回復させる
- ② 小さく距離を取る ⇒ すぐ切らず、様子見できる余白を作る
- ③ 落ち着いてから「誰を大切にするか」を選び直す
「しんどい時こそ人間関係を整理しろ」というメッセージは一面正しいですが、
整理より“先に”休息と回復が必要なのは、ほぼ確実な事実です。
【事実5】“8000人に奢るカリスマ”じゃなくても、「まだ残っている誰か」を大切にすると人生が安定する
インフルエンサーの男性は「8000人に奢った経験から語る」としていましたが、ほとんどの人はそんなスケールの人付き合いはしませんし、する必要もありません。
ただ、「そのとき、まだ側に誰かが残っていたら、その人を大切にしたらいい」
という部分は、多くの人に共通する事実を突いています。
- 人生がしんどい時でも、LINEしてくれる人が1人でもいる
- 職場で「大丈夫?」と声をかけてくれる先輩がいる
- なんだかんだで話を聞いてくれる家族がいる
こういう「まだ側に残っている人」を大切にすると、以下のような安定効果があります。
- メンタルが崩れきる前に、誰かがブレーキをかけてくれる
- 自分の視野が狭くなった時に、違う見方をくれる
- しんどい時期を乗り越えた後も、その人との信頼が強く残る
人間関係の数より、“深さ”が人生の安定度を決めるというのは、多くの現場で一致している事実です。
「全部切ってゼロからやり直す」より、「まだ残っていてくれた人を全力で大切にする」ほうが、長い目で見ると圧倒的にコスパが良い生き方と言えます。
【質疑応答コーナー】
セイジ
嫌な人は、やっぱ全部ミュートしてブロックした方がメンタル安定するんすか??
プロ先生
一時的にメンタルを守るためのミュートやブロックは、全然アリですし自衛として大事です。ただ、「全部」やろうとすると、必要な情報や、たまたま今だけギクシャクしている人まで切ってしまうリスクがあります。まずは「本当に害が大きい人」や「見ると確実に落ち込むアカウント」だけから整理するほうが現実的です。
セイジ
自分のこと好きでいてくれる人だけ大事にしてれば、人生うまくいくっすよね??
プロ先生
基本方針としてはかなり正しいです。「自分を大切にしてくれる人」を優先するのは、自己肯定感の土台になります。ただし、「好きでいてくれる人にだけ優しくして、他は全部雑でOK」と考えると、社会生活が破綻しやすいです。挨拶や時間を守るなどの“最低限のマナー”は、誰に対しても共通で持っておくと、「嫌な人」が増えにくくなりますよ。
セイジ
今ほんとしんどくて、人間関係リセットしたくなってるんすけど…今すぐ全部切っちゃうのは危ないんすか??
プロ先生
今「ほんとにしんどい」と感じているなら、まずやるべきは“切ること”じゃなくて“回復すること”です。睡眠・食事・休息を整えないまま大きな決断をすると、ほぼ確実に後で「なんであんな極端なことしたんだろう…」と後悔します。
【まとめ】
- 「嫌な人全部切れ!」と言えるのは、そもそも切る相手が少ない立場の人であるケースも多いですw
- 現実には「切れない相手」がたくさんいるので、ゼロにするより“距離を調整するスキル”が超重要です。
- しんどい時はまず休んで回復し、それでも側に残ってくれた人を、全力で大切にしていくのが一番コスパの良い生き方です。

















