韓国の愛国日報こと中央日報が韓国と日本の関係が現在の経済状況と「ホールドアップ問題」に類似していると指摘し、どちらの国が「シュタッケルベルグリーダー」になるかという問いを提起している。
ホールドアップ問題は、大企業と中小企業の間で信頼に基づいた協力が難しくなり、競争力が低下する問題である。シュタッケルベルグリーダーはシュタッケルベルグというドイツの経済学者が初めて考えた概念だ、長期的な視野を持ち、目の前の利益をあきらめる行動を先にする国や企業を指す。
記事では韓国と日本の関係改善に向けて韓国が先に手を差し出したものの、日本側がそれを自身に有利に利用する様子を示している。これは典型的なホールドアップ問題だ…と愛国日報は主張する。
経済学でホールドアップ問題を解決する方法の一つは合併であるが、主権を持っている国の間では起こり得ないため、別の方法を模索する必要がある。その方法は国や企業が主導権を持つリーダーになり、他の国や企業を率いることである。
シュタッケルベルグリーダーは長期的な視野を持ち、数手先を見通す能力がある。この記事からは韓国と日本がどちらがシュタッケルベルグリーダーになるか明確な答えを得ることはできないが、両国がこの問題を克服するためにリーダーシップを発揮し、良好な関係を築くことが重要であることを示唆している。
コメント欄では以下のような記事を否定する意見が多数並んだ。
・筆者の韓国の現状認識が誤っている。韓国が本当に強い国ならば、フッ化水素の件で騒がないはずだし、安全保障に関して日本との連携を図る必要もない。半導体の製造でも素材も機械も外国頼りではないのか?
・日本にとっては、韓国よりも台湾の方が、政治、産業、国防においてはるかに重要で、台湾との関係が維持できるなら、韓国が敵対してもあまり問題にならないと思う。
・韓国がいかにも日本と同じレベルの国力になったと思っているが、文在寅政権時代を思い出すべき。日本が先端技術素材の輸出規制をしただけで震え上がり、対抗措置として日本製品のボイコットを推進したが、日本経済はビクともしなかった。
・韓国の立ち位置の認識が甘い。日本の銀行の保証がなければ、貿易も満足にできない。通貨は脆弱で、何度も危機に陥っているのを、日本が面倒見てやってるから、やっていけている。
・仮に協力とするなら、それぞれの視点に変化が必要。隣国では日本に対する誤った認識や反日記事を改める。日本ではそれに対し遺憾だとする反発のみではなく、強い意志や反発を示す。
・日本が韓国に依存するものがない以上、日本が韓国のためにシュタッケルベルグリーダーというものになる必要はない。価値観と馬が合う国・地域と付き合うほうが理に適っている。
・日本にとっても、国益があるならそちらと付き合うが、国益を損なってまで付き合う理由がない。韓国も日本に不満なら、無理して付き合わなくてもいい。
(黒井)
韓国と日本、どちらが「シュタッケルベルグリーダー」になるだろうか(2)
https://news.yahoo.co.jp/articles/9454b5fbcc38c937bd9adfd18028058769b50e7d














