東京スポーツ(以下、東スポ)は、日本のオールドメディアの中でも苦戦を強いられている新聞の一つである。新聞業界全体で購読者数が減少しており、東スポも例外ではない。
日本新聞協会の発表によれば、2022年10月時点での一般紙の発行部数は5年前から1000万部以上も減少し、スポーツ紙も同様に厳しい状況に直面している。しかし、東スポは他のスポーツ紙と異なり、後ろ盾となる一般紙の系列には属しておらず、独立系として存続を図っている。
東スポはかつてセンセーショナルな記事で知られ、正確性には疑問符がつくこともあったが、競馬やスポーツの記事は今も需要があり、公式サイトのリニューアル後も多くの読者に支持されている。しかし、新聞業界の厳しい状況により、東スポも大規模なリストラを行い、経営を立て直す努力をしてきた。
東スポは生き残りをかけて新たなビジネスに挑戦しており、その一つが「東スポ餃子」というギョーザの販売である。東スポ餃子は、2021年に発売されて以来、好評を博しており、大手紙の記者からは「東スポを支える存在になるかもしれない」と言われている。
東スポの幹部は、「新聞と言えば競馬、競馬と言えばビール、ビールと言えばギョーザ」という独自の発想から、ギョーザ販売のプロジェクトを実現させたと語っている。ギョーザは日本人にとって馴染みのある料理であり、各地でギョーザにまつわる祭りやフェスも開催されるほどである。東スポは栃木県宇都宮市の食品メーカー・大和フーズと提携し、ギョーザの販売を行っている。
東スポ餃子の売上は年間1億円にも上る。東スポの部数が減少している現状において、ギョーザ販売はその減少分を埋め合わせる存在となっている。東スポ関係者によると、ギョーザ販売は東スポの内部でも新たな試みとして位置付けられ、売り上げの期待も高まっている。
東スポ餃子の成功を受けて、東スポは他の食品にも積極的に進出している。例えば、唐揚げもその一つである。東スポの唐揚げはその味わいが評価され、東京・品川区のラーメン店「元祖札幌や」が主催する「第13回からあげグランプリ」の「東日本しょうゆダレ部門」で金賞を受賞した。東スポは自社サイトで「肩小肉(フリソデ、鶏トロ)」という希少部位の肉を使用し、国産のニンニクを大量に配合していることを自慢している。
さらに、東スポはコラボ商品として「ポテトチップス焼き鳥味」も発売し、他にも「東スポ驚愕レモンサワー(仮)」「東スポ棒餃子」「島とうがらし入りおつまみ餃子」などの商品も開発している。また、東スポの関西版である大阪スポーツも「ポテトチップス『どて煮味』」の発売を予定しており、さらなる拡大を図っている。
コメント欄の意見:
・スポーツ紙関係は自由な社風であり、異業種にも手を伸ばすチャレンジ精神が旺盛なのかもしれない。
・過去に「ネッシー捕獲!」という大きな見出しに引かれて東スポを購入し、純真無垢な頃の自分を思い出した。フェイクニュースは昔から存在していたのかもしれない。
・新聞の購読料が上がり、夕刊をやめた経験がある。東スポ餃子や銚子電鉄のぬれ煎餅など、企業の努力を応援したい。
・電車の中でネッシー捕獲の記事に釣られた人の話を思い出した。東スポの発想力と売り込みの宣伝がうまく組み合わさっているのかもしれない。
・九州在住で、西日本スポーツがネット配信のみになったことに驚いた。ラジオも終わる時代なのか心配だ。
: 最近は異業種に手を出す企業が増えており、東スポもその一つ。飲食業界で成功したら、さらに居酒屋業界などにも進出するのかもしれない。
・スポーツ新聞は言葉や倫理観が欠けており、スキャンダルや褒め殺し、ネットの話題でしか稼いでいない印象がある。
・QRコードを活用してスマートな機能を提供すれば、新聞は廃れずに大人のツールとして残る可能性があると思う。
・スポーツ紙や三流雑誌は重大な社会事象を冗談のように掲載することがあり、一般紙はそれに後を追う傾向にある。スポーツ紙にリークされることで社会の反応を探る手法があるようだ。
年間売上1億、ギョーザで起死回生の東スポ 次に狙う“鉱脈”とは?
https://news.yahoo.co.jp/articles/7af63fff0fb283adb80787e54f6bd346772986f6














