2023年の韓国の経済成長率予測は、政府系シンクタンクである韓国開発研究院（ＫＤＩ）によって1.5％に引き下げられた。これは、従来の予測である1.8％よりも低い数字である。この引き下げの主な理由は、輸出不振が想定よりも深刻かつ長期化していることで、民間消費のプラス効果を相殺しているためである。
昨年の成長率は2.6％であり、これは過去10年間の平均値に近い水準である。また、インフレ予測も従来の3.5％から3.4％に引き下げられた。韓国はインフレ率が目標の2％を大幅に上回っており、シンクタンクは韓国銀行（中央銀行）に対してインフレ抑制に重点を置いた金融政策を維持するよう提言している。
ただし、シンクタンクは追加の利上げを求めていない。韓国中央銀行は2021年8月以来、合計300ベーシスポイント（bp）の利上げを実施しており、エコノミストは利上げサイクルがほぼ終了したと考えている。
韓国中央銀行は今年の経済成長率を1.6％と予測しているが、銀行総裁の李昌ヨンは4月の段階で、5月25日の定例の見直しで予測を下方修正する可能性が高いと述べていた。
コメント欄の意見:
・韓国の経済成長率は下方修正が続いており、実態は野村證券のマイナス成長に近い可能性もある。このような下方修正は隣国の経済にダメージを与え、ウォン安を助長する可能性もある。
・韓国経済はスタグフレーション状態に陥っており、全体のCPIは下がっているが、不動産などの高価品は売れなくなり下落しており、一方で生活必需品は上昇している。
・GDPの成長率の大部分は物価高によるものであり、給料が上がっていない状況や失業者の増加など、スタグフレーションと言える状態が生じている。
・文前政権の経済政策の後遺症が残っており、経済回復にはまだ時間がかかると考えられる。
・韓国の成長率は先進国としては低いものであるが、先進国としての責任を果たすべきであり、他国への援助や途上国の支援に力を入れるべきである。
今年の韓国成長率1.5％、輸出不振でシンクタンクが予想引き下げ
https://news.yahoo.co.jp/articles/3ae15106c74480d68c9694e01a00a971b96b8685
