29歳インフル「怖さで頑張る奴は破滅する」 プロ専門家「それデータゼロの思い込みですよ?」

X
Threads
Reddit
  • 「怖さ」が原動力でも、全員が「頑張りすぎて破滅」するわけではなく、条件次第でむしろパフォーマンスが上がることが研究で分かっています。
  • 「8000人に奢った経験」はサンプルも条件も不明で、科学的な根拠としてはほぼゼロです。
  • 「役割から降りられない」問題は、怖さだけでなく環境・休息・人間関係など複合要因で起きるもので、対策もたくさんあります。

はじめに

とある29歳インフルエンサー男性が「8000人に奢った経験からいうと、『なんか怖い』を原動力にしてる人は、やがて頑張りすぎて破滅してしまうケースが多い。『役割』から降りられなくなるんだよね」と発言していました。前提も根拠もかなりあやしい話です。本記事では、心理学や働き方のデータを踏まえつつ、反論5選として整理していきます。

 

反論1:「『なんか怖い』=破滅予備軍」って決めつけが雑すぎる件w

まず大前提として、「なんか怖い」を原動力にしている人は山ほどいます。仕事を失うのが怖いからちゃんと準備する、締切が怖いから計画的に動く、親に迷惑をかけたくないから勉強するなど、日常レベルの「怖さ」や「不安」はむしろ普通の感情です。

心理学では、「ある程度のストレスや緊張はパフォーマンスを上げる」とする考え方(いわゆるヤーキーズ・ドッドソンの法則)が昔から知られています。つまり、怖さ=全部ダメではなく、「強すぎる怖さ」が問題なのです。

インフルエンサーさんの言い方だと、「怖さを感じる人=いつか破滅する人」という構図になってしまいますが、これは完全にオーバーな一般化です。実際には、怖さを感じても、適度に休み、相談し、調整しながら長く働き続けている人の方が圧倒的に多いのです。

 

反論2:「8000人に奢った経験」⇒ それ、データになってませんw

次にツッコミたいのが、「8000人に奢った経験からいうと」というフレーズです。一見すごそうに聞こえますが、冷静に考えると、どういう母集団に、どんな条件で、どれくらいの期間観察したのかが一切わからないため、信頼できるデータにはなりません。

例えば、奢った相手の多くが「すでに疲弊している界隈の人」だったり、「元々メンタルが不安定な人が多い環境」だった場合、そこで見えた印象を世の中全体に当てはめるのはかなり無理があります。これは統計でいうサンプルバイアス(偏った集団から得た印象を全体に広げてしまうこと)に近い話です。

さらに「破滅してしまうケースが多い」と言うからには、破滅した人の人数・割合、破滅していない人との比較などが必要ですが、そのような情報は提示されていません。結局のところ、「8000人に奢った」というインパクトワードで権威づけしているだけで、科学的な根拠はほぼゼロと考えた方が自然です。

 

反論3:頑張りすぎて「破滅」するかどうかは、『怖さ』より環境とサポートで決まる

現実には、「怖さ」そのものよりも、長時間労働・低い裁量・孤立・相談できない文化といった環境要因のほうが、メンタル不調や燃え尽き(バーンアウト)と強く関係していることが多いとされています。

例えば同じ「なんか怖い」でも、
・上司や同僚に相談できる
・自分で仕事量を調整できる
・休暇がちゃんと取れる
・失敗しても人生終わりではないと分かっている
といった条件が揃っていれば、怖さは「やる気のスイッチ」として働きやすくなります。逆に、失敗したら人格否定される、仕事を断れない、帰れない…という環境では、怖さがどんどん増幅され、心身をすり減らす方向に働きやすくなります。

つまり、「怖さを原動力にしている人が破滅する」のではなく、怖さを調整できないようなブラックな環境にいる人が危ないのです。原因を「個人の心構え」だけに押し付けると、本当に変えるべき「環境」が見えなくなってしまいます。

 

反論4:「役割から降りられない」のは、怖さだけじゃなく“認知のクセ”の問題でもある

インフルエンサーさんは「『役割』から降りられなくなる」とも言っていますが、これも「怖さ」だけでは説明しきれません。

例えば、
・「期待に応えない自分には価値がない」と思い込む完璧主義
・「一度始めたことは最後まで責任を取らなきゃ」と考えすぎる真面目さ
・「周りに迷惑をかけたくない」という強い同調圧力
など、認知のクセ(考え方の偏り)が重なると、人はどんな役割からも降りづらくなります。これは「怖さ」を感じているかどうかに関係なく起こり得る現象です。

実際、「好きで始めた仕事」や「やりがいを感じるボランティア」でも、役割に縛られて燃え尽きるケースは多く報告されています。「怖さ」ではなく「やりがい」から始まっても、境界線がうまく引けなければ同じように危険なのです。

つまり、「なんか怖い」を原動力にしている人だけが役割から降りられなくなる、というのはかなり乱暴な切り取りです。問題は「怖い動機」ではなく、「降りてもいい」と思えない心理・環境のほうです。

 

反論5:「怖さ」を全部捨てろ、ではなく“扱い方”を覚えた方が現実的

もしインフルエンサーさんの言う通り、「怖さを原動力にしたら破滅する」のであれば、人は不安を感じるたびに行動をやめるべき、という極端な話になってしまいます。しかし実際には、将来が不安だから貯金する、健康が不安だから運動する、評価が不安だから準備するなど、「不安→行動」はむしろよくある健全なパターンです。

本当に大事なのは、
・「怖いからやる」一択にならないように、ポジティブな動機(成長したい・誰かの役に立ちたい)も一緒に持つこと
・疲れたときに立ち止まれるよう、休みや相談のルールを自分なりに決めること
・「この役割は降りてもいい」「ここで手を抜いてもいい」という、自分なりの“降り方”を用意しておくこと
などです。

こうしたスキルや環境が整えば、「なんか怖い」は暴走するエンジンではなく、“安全装置付きのブースター”になります。怖さを全部否定してしまうと、「現実的な危機感」まで捨てることになってしまい、むしろリスク管理が下手になる可能性もあります。

 

質疑応答コーナー

セイジ
「じゃあ、今の仕事も『クビになるのが怖い』って気持ちで頑張ってる自分は、やっぱそのうちメンタルやられるんすか??」

プロ先生
「ポイントは『怖さの強さ』と『調整できるか』なのよ。怖い気持ちが少し背中を押してくれるくらいなら問題ないけど、寝ても覚めても不安で、休んでも罪悪感だらけになってたら赤信号ね。その場合は、仕事量を調整したり、人に頼んだり、場合によっては職場を変える選択肢も含めて、環境から見直した方がいいわ。」

セイジ
「『役割から降りてもいい』って言われても、周りの期待とか見ちゃうと、やっぱ頑張り続けなきゃって思っちゃいますね…これってどうしたらいいんすか??」

プロ先生
「その感覚はすごく自然よ。でも、“全部に応える”か“全部放り投げる”かの二択で考えるとしんどくなるの。例えば、『このプロジェクトは最後までやるけど、次は少し軽い仕事にしてもらう』とか、『この1か月だけは走り切るけど、その後は有給をまとめて取る』とか、“部分的に降りる”選択肢を作っていくのがコツね。」

セイジ
「なるほどっす…。じゃあ、『なんか怖い』って気持ちが出てきたときって、むしろ自分の働き方を見直すチャンスだったりするんすか??」

プロ先生
「その通り! 『なんか怖いな』って感じたときは、①何が怖いのか言葉にしてみる、②自分だけで背負ってないか確認する、③休みや相談の予定をカレンダーに入れる、この3ステップをやってみてほしいわ。そうやって扱えるようになれば、『怖さ=破滅の前兆』じゃなくて、『人生を調整するためのアラート』に変わっていくの。」

 

まとめ

  • 「怖さ=全部ダメ」じゃなく、強さと環境しだいで「ブースター」にも「毒」にもなる!
  • 「8000人に奢った経験」は、聞こえは派手だけどデータとしてはほぼノーカンw
  • 本当に大事なのは、「怖さを消す」ことより「怖さを調整して、降りたいときは降りられる仕組みを作る」ことです。

 

X
Threads
Reddit

29歳インフル Tai Chi 最新動画

社会・経済ランキング政治ランキング