- いらない人間関係を減らすと、ストレスや不安が下がりやすいという研究結果がある
- 「関係を切るのは劇薬」と極端に恐れる人ほど、境界線が引けず人間関係で消耗しがち
- 大事なのは「全部切る」か「一切切らない」かではなく、事実ベースで淡々と見直す習慣です
目次
はじめに
29歳インフルエンサーの男性が「8000人に奢った経験から、必要ない人間関係をガンガン切り捨てて人生明るくなる奴は結構いる」と語り、一方で「人との関係を切るのは劇薬」などと説教する人ほど、実は自分の人間関係が破綻している…という趣旨の発言をして話題になりました。感覚的には「わかるw」と思う人も多いと思いますが、実は心理学や社会学の研究からも、かなり妥当な部分が見えてきます。今回は、データや研究で裏づけされている事実を5つにまとめて解説します。
第1の事実:人間関係の“質”は、数よりもメンタルヘルスに直結する!
「友達は多い方がいい」「人脈は資産」みたいなフレーズはよく聞きますが、研究では数より“質”の方が、はるかに幸福度や健康に影響することがわかっています。
- 質のいい関係=お互いを尊重できる・安心して弱みを見せられる・一緒にいてエネルギーが回復する関係
- 質の悪い関係=見下される・マウントを取られる・一緒にいると自己肯定感が下がる・終わったあとにどっと疲れる関係
長期研究では、ネガティブで衝突の多い人間関係は、うつ症状の増加や心血管リスクの上昇とも関連することが示されています。こうしたストレスフルな関係が長く続くと、心身ともにダメージになることがわかってきました。
つまり「必要ない人間関係を切る」のは、極端に言えば“メンタルの衛生管理”に近い行為でもあります。「なんとなく続けているだけの疲れる縁」を整理した結果、人生が明るくなったと感じる人がいるのは、かなり理にかなっていると言えます。
第2の事実:「全部抱え込む人」ほどバーンアウト&人間不信に陥りやすい!
「人との関係を切るなんて最低」「どんな人とも付き合うべき」と主張する人は、一見“人間ができている”ように見えます。しかし、実際には境界線(バウンダリー)を引くことが苦手なケースも多いです。
- 相手に嫌われるのが怖くてNOと言えない
- 相談を全部引き受けてしまい、感情的に潰れる
- 仕事でもプライベートでも「便利な人」ポジションになりがち
こうした人は短期的には「いい人」に見えますが、長期的には燃え尽き(バーンアウト)しやすいという報告があり、「共感疲労」や「お世話のしすぎ」でメンタル不調に陥ることも少なくありません。
「関係を切るのは劇薬!」と言い切る人ほど、実は過去に誰かをバッサリ切って後悔したり、逆に自分が切られたトラウマが整理できていない可能性もあります。
その結果、「切る/切らない」を極端な道徳問題として語りがちで、冷静に“距離の調整”をする感覚が欠けていることもあります。
第3の事実:人間関係には“適正量”がある ⇒ 抱えすぎると全部が中途半端になるw
有名なのが「ダンバー数」と呼ばれる概念で、人が安定した社会的関係を維持できる人数はおよそ150人前後と言われます。さらに、心理的にごく近しい人の枠はもっと少なく、
- 一番親しい「コア」な関係:3〜5人程度
- 深い信頼関係:10〜15人程度
- 顔と名前が一致して会話できる:50人前後
…などの階層構造があるとされています。
つまり、誰とでも「深く」仲良くなるのは物理的に無理ゲーなんです。にもかかわらず、
- SNSで数百〜数千人と繋がる
- 断れずに飲み会や予定を詰め込みまくる
- 「人脈=全部キープしなきゃ」と思い込む
こうなると、時間もエネルギーも分散しすぎて、一つ一つの関係が薄くなりがちです。
だからこそ、「いらない関係をガンガン切り捨てる」というのは、冷静に見れば自分のエネルギーを、本当に大事な人に配分し直しているだけと言い換えることができます。
むしろ「全部抱える方が偉い」と考える人の方が、自分の限界値を把握できていないとも言えます。
第4の事実:「切る=ブロック」だけじゃない!“距離の調整”が一番コスパ良い
「関係を切る」というと、
- LINEブロック!
- SNS即フォロー解除!
- もう一生会わない宣言!
みたいなドラマチックなイメージが先行しがちです。
しかし、実際の対人スキルとしてはいきなりゼロか100かではなく、「距離を微調整する」方が圧倒的に賢いです。
例えば、
- 毎週会っていた人を「3ヶ月に1回にする」
- DMには即レスせず、「後で落ち着いたときに返信」に変える
- 愚痴会だけの相手なら、自分から誘うのをやめてみる
こうしたフェードアウトに近い「ソフトな距離調整」でも、体感するストレスはかなり減ります。
「人との関係を切るなんて劇薬!」と騒ぐ人ほど、
- そもそも距離調整のグラデーションを知らない
- 自分も相手も“0か100か”でしか捉えられない
- コミュニケーションが極端で、結果的に関係をぶっ壊しやすい
というパターンもよく見られます。
一方で、淡々と「この人とは月1、この人とは年1で十分」と調整できる人は、人間関係が不自然にこじれにくく、静かに快適になっていきます。
第5の事実:いらない縁を手放すと、“良い縁”が入りやすくなる現象はガチで起こる
スピリチュアルっぽく聞こえますが、実はこれも心理学的に説明できます。
ストレス源となる人間関係で時間を取られる
→ 自然と、新しい人と会う余裕が減る
→ 自己肯定感も下がり、「自分なんて…」モードになり、行動量が落ちる
逆に、
不毛な付き合いを減らす
→ 休日や仕事終わりの時間・心の余白が増える
→ 新しい趣味やコミュニティに顔を出せる
→ 似た価値観の人や、尊重し合える人に出会う確率が上がる
この流れで、「いらない縁を切ったら、気づいたら周りの人が変わってた」という現象が普通に起こります。
「関係を切るのは劇薬」とだけ言って止める人は、
- 現状維持バイアスが強く
- 新しい環境に出るリスクを極端に恐れている
ことも多いです。
結果として、自分は変われていないのに、他人の変化だけを「危ない」「騙されてる」と批判してしまいがちです。
一方で、「要らない縁を整理しつつ、余白を作って、新しいチャレンジをする」人の方が、統計的にも主観的にも「人生明るくなった」と感じやすいのは不思議ではありません。
質疑応答コーナー
セイジ
いらない人間関係を切ると人生明るくなるって話、やっぱ本当なんすか??
プロ先生
「必ず誰にでも当てはまる」とまでは言えませんが、ストレス源になっている関係を減らすとメンタルが軽くなる人はかなり多いです。特に、マウントを取ってくる人・こちらを利用するだけの人・会うたびにどっと疲れる人との距離を置くと、「あ、こんなに楽だったんだ」と実感するケースはよくありますね。
セイジ
でも、関係切るって「冷たい奴」みたいに見られたりしません??
プロ先生
日本では特に「和を乱さないこと」が美徳とされるので、距離を置くと「冷たい」と言われることはあります。ただし、その「和」が自分をすり減らすものなら、守る必要はありません。むしろ、自分を大事にできないまま付き合い続けていると、いつか爆発して本当に関係を壊してしまうこともあります。
セイジ
全部バッサリじゃなくて距離調整って話でしたけど、どこからやればいいんすか??
プロ先生
いきなり「全員の関係を見直すぞ!」とやるとしんどいので、まずは「会ったあとにいつもぐったりする相手」「会う前から憂うつになる相手」を3人だけ紙に書き出してみてください。「あ、これくらいでも楽になるんだ」と体感できれば、少しずつ他の人間関係にも応用していけますよ。
まとめ
- 「いらない人間関係を整理すると人生が明るくなる」は、研究的にも十分あり得る現象です
- 「関係を切るのは劇薬!」とだけ語る人ほど、境界線が引けずに人間関係で消耗している可能性があります
- 全部バッサリでも全部抱え込むでもなく、「事実ベースで距離を調整する」が、一番メンタルにも人生にもコスパが良いです




























