周庭氏「カナダにも中国の秘密警察がある。身の安全がとても心配だ」 亡命までの経緯を語る

周庭氏「カナダにも中国の秘密警察がある。身の安全がとても心配だ」 亡命までの経緯を語る
※画像はAIで生成されている場合があります。

周庭氏「カナダにも中国の秘密警察がある。身の安全がとても心配だ」 亡命までの経緯を語る

日本語が堪能な香港民主活動家として知られた周庭(アグネス・チョウ)氏(27)は3日、SNSを通じ、9月に香港を離れてカナダの大学院に留学していることを明らかにした。トロントに在住する周氏は4日、産経新聞の取材に「民主化活動を再開するかまだ決めていない。カナダに中国の秘密警察が置かれていると報じられている。外国にいても身の安全がとても心配だ」などと胸中を語った。

 今年に入り、このままじっとしているより外国に留学したいと考え、カナダの大学院への進学を決めた。しかしパスポートは当局に没収されたままで、海外渡航できない状態が続いていた。

 このため、香港警察の国安部門に申請すると、政治活動に再びかかわらないことなどを約束する書面の提出を求められた。さらにパスポートを返却する条件として、国安担当者とともに中国本土の深圳に行くことも要求された。周氏は8月、5人の国安担当者と深圳に向かい、展覧会で中国共産党や歴代指導者の業績を見学させられた。その後、「祖国の偉大な発展を理解させてくれた警察に感謝します」との文書を書かされたという。

 こうして9月からトロントでの生活を始めた周氏は今月末、香港に戻るつもりで航空券も購入していた。警察への報告義務があったためだ。しかし香港に戻らないことを決めた。周氏は産経新聞の取材に「香港の状況や自らの安全、健康などを考慮した。とてもつらい決断だった」と語った。

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