ロシアとウクライナ侵攻情勢の最新ニュースまとめ 4月26日

ロシアとウクライナ侵攻情勢の最新ニュースまとめ 4月26日
※画像はAIで生成されている場合があります。

ロシアとウクライナ侵攻情勢の最新ニュースまとめ 4月26日

ロシアのペスコフ大統領報道官の長男ニコライ(33)が、偽名でワグネルの戦闘員になり半年間ウクライナで戦闘に参加したことが分かった。露大衆紙「コムソモリスカヤ・プラウダ」とのインタビューで明らかにした。

読売新聞によるとニコライは作戦参加について「自分の責務だと思った」などと強調している。ワグネル創設者のプリゴジンもニコライが砲兵として参戦したと主張し、その際の動画がSNSに投稿された。

だがその話は真実性に欠けるとの指摘もある。ニコライの愛車が戦場でないロシア国内で交通違反で摘発された、ニコライを戦場で見たことがないとのワグネル戦闘員の証言があった。

この話の背景には、ロシア正規軍への徴兵を避けたいという思いがある。ニコライは「私は報道官の息子だ」などと話しながらワグネル戦闘員として参加したかのように見せかけることで、徴兵への圧力を避けようとしていた可能性がある。

ニューズウィークでは「プリゴジンも口裏合わせに協力した」と書かれていた。ロシアの特権階級ボンボンが徴兵を忌避する口実として従軍話をでっち上げたが、ニコライの所有するテスラが交通違反の罰金を科された。ロシア車でなくテスラ、である。

コメント欄ではロシアの戦争に関する疑問が寄せられた。戦う価値のない戦争をさせられているならば、その理由がない。ワグネルならば正式な記録が残らないことを利用している可能性もある。

ウクライナが2月にモスクワの攻撃を計画していたが、米国に自制を要求され取りやめていたことが分かった。米空軍の州兵が流出させた機密文書で明らかになった。

時事通信によれば、米政府はもしモスクワを攻撃すれば独裁者プトラーの核兵器使用を誘発しかねないと判断し自制を求め、ウクライナは「計画の延期に同意した」。だが計画が中止になったかどうかまでは明らかにされていない。

攻撃対象はモスクワの他にロシア黒海艦隊の一部がいる港湾都市ノボロシスクも含まれていた。米国の機密文書にこれらの計画が記載されていたのは、米国がウクライナの情報機関幹部のやり取りを傍受していたことを意味する。

コメント欄によればウクライナはこの情報を全否定している。掲載ワシントンポストによればウクライナはロシア領内への攻撃を実施したいが、米国はそれが米露の直接の交戦に及ぶことを恐れ自制を求めたようだ。

何よりこの件が機密情報の漏洩で明るみになってしまったことで、米国とウクライナの間に亀裂が入らないかが懸念されている。米国は自国製兵器をロシア用に使われると、中国がロシアに自国の兵器を供給する口実にされてしまうとも懸念しているようだ。

4月25日、ロシアが最新鋭の主力戦車「アルマタ」を作戦地域に投入した。産経新聞によると、この戦車の実戦投入は初めて。

アルマタは戦車ながらミサイルを発射でき、最新鋭の装甲を装備。2015年の軍事パレードで公開され、その後ロシアが軍事介入したシリアでも試験的に導入された。現時点での生産規模は数十台とされ、象徴的な意味合いが強いものと考えられる。

コメント欄では2020年までに2,300両を生産して、とっくに主力になっているはずだとの指摘があった。現段階で数十台ということは、それだけ生産能力が落ちていることを意味する。

ベラルーシ国防省が4月22日、核兵器搭載が可能な短距離弾道ミサイル「イスカンデル」の訓練が終了したと発表した。ベラルーシ軍に核弾頭の扱い方を教えたならば、ロシアは戦後秩序を自ら破壊することになるかもしれない。

フォーブスはこの事態を受けて「ロシアが詰んだ」と皮肉的に表現している。

ロシアは自ら2022年1月、ウクライナ侵攻直前に「核戦争に勝者はいない」などとした共同声明文を発表していた。それゆえに電撃作戦でウクライナを陥落させるつもりだったが失敗し今に至る。ベラルーシに核を展開する構想も当時はなかったと考えられる。核の独占こそがロシアの強さだとも主張していた。

コメント欄では、ロシアはそもそも常任理事国でありながら侵略戦争の禁止という基本的なルールを破った国際法違反国家であり、常任理事国の座を下りなければならないとの指摘があった。どこの国も国連決議を信用しなくなる懸念が生じる。

核兵器を使いたがっているのは、どちらかと言うとロシア前大統領のようだ。メドベージェフは4月25日、モスクワで開かれた会議で「ロシアが最初に核を使用する可能性がある」「ロシアの敵は過小評価するな」などと脅すような言い方をした。

ロシア外務省の幹部エルマコフも「米国との軍事衝突のリスクが高まっている」と述べ、核保有国同士の衝突が現実化する恐れについて言及した。

これらの言葉は単なる脅しとして受け止めるのが適切だが、自ら国際法違反の侵略戦争を仕掛けただけにロシアならやりかねないという雰囲気になりつつある。核を使うことそのものに意義を見出すならば、ロシアはもはや地球上に存在していい国ではなくなる。(黒井)

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