ウクライナ軍は、2023年5月10日に東部ドネツク州の要衝バフムトの前線地帯でロシア歩兵旅団を撃退したことを発表した。この攻撃には、ウクライナ軍の反撃が織り込まれており、結果としてロシア軍が最大2キロメートル後退したことが明らかになっている。
ロシアの民間軍事会社ワグネルを率いるエフゲニー・プリゴジン氏は、ロシア側は撤退していると表明しており、ウクライナ側もこれを裏付けている。また、ウクライナのシルスキー陸軍司令官も同様の声明を発表し、バフムトの一部でロシア軍が後退したことを明らかにした。しかし、詳細については明らかにされていない。
ワグネルはバフムトに多くの戦闘員を投入しており、プリゴジン氏は9日にロシア軍がバフムトから退いていると表明していた。彼は、「第72旅団が3平方キロメートルを失った。ワグネルは約500人の戦闘員を失った」と述べた。一方、ロシア政府は、第72旅団がバフムト南西部郊外の陣地を放棄したとの報道についてコメントしていない。
ただし、現地の状況については、ロイターは独自に確認できていない。ウクライナとロシアの関係は依然として緊張が続いており、今後の動向に注目が集まっている。
コメント欄の意見：
・ウクライナ軍がバフムトでロシア軍を撃退したことは良いニュースだが、この戦闘が始まってから既に10か月以上経過している。ロシアはバフムトを諦めたのだろうか？それとも別の戦線でウクライナ軍の攻勢が始まったためにバフムトから撤退したのだろうか？今後の情勢に注目したい。
・ロシア軍がバフムト郊外の南西部で大きく後退したことが報じられたが、これはワグナーとの連携不足から逃走した第72旅団らによるものだという。アゾフ隊も絡んでいる反攻にプリゴジンも怒るだろう。これが皮切りにバフムト周辺全体で大規模な反攻が始まるかもしれない。大きな戦局を迎える可能性がある。
・ロシアはバフムトを諦めて防衛線を築くために戦力をクリミア半島に集めているという。これはプーチンが戦勝記念日の演説で国家を守ると発言したことから、ロシアを守ることを優先した結果だと思われる。今後は益々防衛に重点を置いた形にシフトしていくだろう。
・米国戦争研究所によるウクライナ戦況をレポートするYoutubeを見ているが、ロシア軍の活動が活発な戦線がだんだん減っているという。物資の不足も感じさせる中、ウクライナは持久戦を展開し、ロシアが経済的に破綻して敗北する日が来ると考える。ウクライナ軍は被害を抑えながら持久戦を続けるべきだ。
・ロシアは核以外に防衛戦力を残していないだろう。ウクライナに勝つことよりもロシアを守ることを優先しているが、ロシアの資金・軍備品が枯渇する日は近いと思われる。
ウクライナ軍、ロシアがバフムト前線から後退と表明
https://news.yahoo.co.jp/articles/2179b71ac981b6bac6db2e70263c4d26d8e30a6b
