- 高校で「人生のすべて」は決まらないけれど、「スタートライン」と人間関係はかなり決まりやすいです。
- 高校時代の黒歴史や失敗は、その後のメンタルの強さ・コミュ力・挑戦力とつながりやすいです。
- 実際のキャリアの分岐点は20代後半~30代に何度も訪れ、「高校で半分」どころか何度もやり直し可能です。
目次
はじめに
「進学する高校で人生の半分決まる」──こういうフレーズ、ネットでもリアルでもよく見かけますよね。そこに対して、29歳のインフルエンサー男性が「そんなもん、せいぜい人生の半分。残りの半分は失敗しまくってから決まる」と語り、「それに過剰反応する人は高校時代の黒歴史を引きずっている」と説教していました。煽りっぽく聞こえますが、実は心理学や教育のデータと照らし合わせても、かなり筋の通った部分が多いです。本記事では事実を5つに整理して解説します。
事実5選
① 高校で決まるのは「ゴール」じゃなくて、せいぜい『スタートライン』まで!
「どの高校に進学するか」で変わるのは、
・一緒にいる友だちの学力・価値観
・先生やOBから流れてくる情報量
・大学や専門学校への進学ルート
といった、“最初の環境”です。
統計的にも、進学先の高校と大学進学率・進学先の偏差値には相関があると言われています。つまり、高校で「最初のレーン」はある程度決まりやすいのは事実です。
ただし、それは「レーンの入り口」が決まりやすいというだけで、「人生のゴール」が固定されるわけではありません。社会に出てからは、
・転職
・資格取得やリスキリング
・地方から都市への移住、その逆
・副業やフリーランスへの転身
など、レーンを乗り換えるチャンスが何度も登場します。
なので、
「高校で人生の半分“くらいまでは”影響する」=〇
「高校で人生全部終了w」=✕
というのが、データと現実のちょうど中間くらいの感覚です。
② 高校時代に「恥ずかしい失敗」をした人ほど、社会人になってから伸びやすい!?
インフルエンサーさんが「過剰反応する人は高校で黒歴史こじらせてる」と言っていましたが、実際、
・告白して玉砕
・部活で大失敗
・文化祭や生徒会でやらかし
などの経験は、心理学的には「自己効力感」や「レジリエンス(折れにくさ)」を育てる材料になりやすいです。
若い頃の失敗を経ている人は、
・「あの時よりマシw」と思いやすい
・人の失敗に寛容になりやすい
・挑戦に対して過度にビビらない
といった特性が身につきやすいと言われています。
逆に、ほとんど失敗を経験しないまま大人になると、
・ちょっとしたミスでも「終わった…」と感じやすい
・初めての挫折が20代後半~30代でドカンと来て折れやすい
という傾向も指摘されています。
「黒歴史多め=ダメ人間」ではなく、「黒歴史多め=ネタと耐性を持った人材」になれる可能性が高い、というのはわりと真っ当な見方です。
③ 「高校で人生決まる」に過剰反応する人=自己評価が揺れやすいサインw
「高校で人生決まるとかマジやめろ!!」と激しく反応してしまう人は、
・今の自分に自信がない
・過去の選択を後悔している
・「あのとき別の高校に行ってれば…」と頻繁に考える
という心理状態であることが多いです。
これは「自分のストーリーをまだ肯定しきれていない」サインでもあります。
心理学では、過去の出来事を「意味づけし直す」ことで、自己肯定感が高まるとされています。
一方、似たような環境で育っても、
「まぁ選んじゃったものはしゃーないw」
「どうせやることやれば何とかなるっしょ」
と受け止められる人もいます。
この差は、高校のレベルというよりも、
・失敗との付き合い方
・自分の人生に対する「編集能力」
の違いです。インフルエンサーさんの言う「過剰反応してる奴」は、まさにこの“編集途中”の状態にいる人たちだと考えると、かなり説明がつきます。
④ 「人生の半分しか決まらないの?」と笑える人=失敗耐性が高くて飽きやすい!?w
一方で、「え、半分しか決まらないの? じゃあ残り半分何しようw」と受け止める人たちもいます。こういうタイプは、
・現状にある程度満足している
・多少のミスや遠回りを「ネタ」に変える力がある
・ルーティンだけの人生に飽きやすく、新しいことに手を出しがち
という特徴が見られます。
データを見ても、20代~30代で職業を変える人は珍しくありませんし、「第二新卒」「未経験採用」といった仕組みもかなり一般化しています。そうした環境を前提にすると、
「高校で決まるのはストーリーの“序章”まで」
「本編は社会に出てから、自分で書き直す部分が多い」
という感覚は、むしろ現代的です。
「人生の半分しか決まらないの?」と笑える人は、
・自分で自分の人生を作り直せる実感がある
・失敗を“イベント”として処理できる
という意味で、メンタル的にはかなり強い層と言えます。
⑤ 実際のキャリアの分岐点は、20代後半~30代で何度も訪れる!
厚生労働省や民間調査でも、
・20代で転職を経験する人
・30代で未経験業界に飛び込む人
はかなり多いことが示されています。
現代は、
・業界そのものが10年単位で消える / 生まれる
・ITスキルや英語、デザインなど大人になってから身につけるスキルの価値が高い
・オンライン学習や通信制大学・専門スクールの選択肢が豊富
といった背景があるため、「高校→大学→定年まで同じ会社」というモデル自体がかなりレアケースになりつつあります。
つまり、
「高校で人生の“半分”も決まるか?」と聞かれたら、
・環境やスタートラインには影響する
・でもキャリアの分岐点はその後に何回も来る
というのが現実に近いです。
だからこそ、29歳インフルエンサーさんの
「失敗を引きずっているかどうか」
「残りの半分をどう遊ぶか、どう挑戦するか」
という視点は、わりと今の時代にフィットしたものだと言えます。
質疑応答コーナー
セイジ
高校選びミスったら、もう逆転ムリなんすか??
プロ先生
逆転「ムリ」とまでは言いません。確かに高校の環境で最初の進路は影響されますが、大学編入・再受験・専門学校・海外留学・転職など、レーン変更のチャンスはその後いくらでもあります。むしろ大事なのは、「今の高校をどう使い倒すか」です。
セイジ
ぶっちゃけ、陰キャで友だち少ないと人生終わりますよね??
プロ先生
終わりませんw 友だちの数は「多ければ勝ち」でもないです。むしろ社会人になってからは、少人数でも深くつながれる相手がいるかどうかのほうが重要です。高校時代のポジションは「仮の役割」くらいに思っていて大丈夫です。
セイジ
今からでも「黒歴史」を笑い話に変えるにはどうすればいいっすか??
プロ先生
一番手っ取り早いのは、「自分から先にネタにしてしまう」ことです。「あのときこういう失敗してさw」と自分で話し始めると、黒歴史は徐々に“武勇伝”に変わっていきます。また、失敗から学んだことを具体的に言語化してみるのも大事です。「あの失敗のおかげで、今はこう動けてる」と言えるようになると、過去の出来事に意味が生まれます。
まとめ
- 高校で決まるのは「環境とスタートライン」までで、人生のゴールまでは決まりません!
- 高校時代の黒歴史や失敗は、むしろメンタルの強さや挑戦力につながる“資産”になり得ます!
- キャリアの分岐点は20代後半~30代に何度も訪れるので、「人生の半分しか決まらないw」くらいのノリで編集し続けるのがちょうどいいです!
















