- 中国で若年層の失業率が20%に達し注目を集める。
- 少子高齢化や教育改革の遅れが原因として指摘されている。
- 全体的な失業率は他国と比べて高くはないが、若年層の失業率が国際的に注目を浴びている。
中国の若年層の失業率が注目を集めています。ただし、全体的な失業率を見ると、中国は他国と比べて特に高いわけではありません。たとえば、2022年の統計によると、中国の失業率は日本や米国よりも高いものの、イタリア、フランス、カナダなどの先進国よりは低い水準です。
直近のデータによれば、2023年5月の全国都市調査失業率は5.2%で、前月と同じ水準でした。ただし、国際的な基準での失業率とは異なる統計方法や就業・失業の定義、範囲があることに留意する必要があります。2023年2月には5.6%の失業率が記録されていましたが、3月以降は低下傾向にあり、2022年4月には6.1%まで上昇していました。
また、5月の統計によれば、16~24歳の労働力調査失業率は20.8%であり、25~59歳の失業率4.1%と比べて大きな差があります。この若年層の失業率の高さが国際的に注目を集めています。
中国国家統計局は、この点に関して記者会見で次のように説明しています。16~24歳の人口は約9600万人であり、仕事を探している人は約3300万人で、そのうち2600万人以上が既に仕事に就いており、失業者は約600万人です。絶対数としては多くないため、景気回復によって失業者を吸収できる可能性があります。さらに、就業人口の範囲に関する定義が国際的な基準と比べて狭いことも指摘されており、国際的な比較を行う際にはその点を考慮して評価してほしいと述べています。
補足として、若者の中には学生であるか、浪人(進学や就職を決める前に一年間の準備期間を取ること)中であるかなど、職を探している人も多数存在しています。また、高収入の仕事が見つからないために就職しない若者も少なくありません。一般的にサービス業や小売業などは人気がなく、これらの職種についている求人情報はインターネット上で簡単に見つけることができます。したがって、失業という言葉が示す意味合いは、一般的な感覚とは異なる場合があることに注意が必要です。



















