- 寿司もしゃぶしゃぶも「選び方・量・調味料」で健康度が激変します!
- 魚のDHA/EPAや海藻の栄養は寿司の強み、逆にしゃぶしゃぶは塩分と脂が増えがちです!
- 一律に「こっちが健康」は誤り⇒目的別に賢く選ぶのが正解です!
目次
【はじめに】
「寿司じゃなくて、しゃぶしゃぶを奢ってもらえ」。一見もっともらしいこの助言、実は栄養学の観点では単純化しすぎです。寿司には魚のDHA/EPAや海藻のヨウ素などの利点があり、しゃぶしゃぶは野菜を取りやすい半面、ごまだれや締めで塩分・カロリーが跳ね上がりやすい側面があります。大事なのは料理名ではなく、具体的な“選び方・量・調味料・頻度”。ここでは「意外で的確な反論5選」を、数字と実用のコツつきでまとめます。
【反論5選】
1.「健康度は“料理名”ではなく“設計”で決まる」!
寿司=不健康、しゃぶしゃぶ=健康――そんな単純図式は成立しません。たとえば寿司はネタ次第で脂質やビタミンD、DHA/EPAの摂取源になり、量や醤油の使い方で塩分も大きく変わります。しゃぶしゃぶも、野菜・きのこ・豆腐を主役にすれば良い一方、ごまだれや締めの麺・雑炊でカロリー・塩分過多になりがちです。つまり“設計”がすべて。
- 寿司の目安:にぎり1貫=およそ80~120kcal。10貫で800~1000kcal前後まで幅があります。
- しゃぶしゃぶの目安:牛肩ロース100g=約250~300kcal。ごまだれ大さじ1で約70~90kcal、ポン酢は低カロリーでも塩分は増えやすいです。
- 塩分の落とし穴:醤油小さじ1で食塩相当量約1g前後、ポン酢もかけ過ぎ注意です。
2.「寿司の魚にはDHA/EPAという“心血管の味方”が詰まってる!」
青魚やサーモンなどの寿司ネタは、DHA/EPAといったn-3系脂肪酸の主要な供給源です。これらは中性脂肪の低下や心血管リスク低減と関連が示されてきた栄養素。しゃぶしゃぶで牛・豚中心にすると、たんぱく質はしっかり取れてもDHA/EPAは不足しやすく、脂の質は飽和脂肪酸寄りになります。
- 賢い寿司の選び方:サーモン・マグロ(赤身)・サバ・イワシ・カツオ・アジなどを中心に。
- 調味料テク:醤油は“つける”ではなく“刷毛でちょい塗り”。わさびや生姜で塩分セーブ。
- ご飯対策:貫数を決める/巻物はハーフ/刺身+海藻サラダでバランスUP。
3.「しゃぶしゃぶは“タレと締め”で一発逆転の高カロ&高塩分に!?」
しゃぶしゃぶは“ヘルシー”のイメージがありますが、ごまだれをたっぷり使うと脂質・カロリーが一気に増えます。ポン酢は軽いものの、塩分は蓄積しやすいのが欠点。また、最後にうどんや雑炊を“締め”で入れると糖質と塩分のダブルパンチ。
- タレ管理:ごまだれは小皿に取り、肉1枚あたり軽くくぐらせる程度に。
- 野菜先行:皿の半分以上を野菜・きのこ・豆腐で埋める。
- 締め回避:どうしても食べたい日は“半量シェア”や“雑炊代わりに豆腐追加”。
4.「リスクは“生魚だけ”じゃない:安全性は店の衛生&扱い次第!」
寿司には生魚由来の食中毒リスクがある一方、しゃぶしゃぶも生焼けの肉や箸の使い回しでリスクはゼロになりません。信頼できる店を選び、寿司なら適切に冷凍処理・鮮度管理されたネタを、しゃぶしゃぶなら十分な加熱と清潔な取り回しを徹底することが重要です。
- 寿司の基本:大ぶりの肉厚ネタをがぶ飲み醤油で…はNG。衛生&塩分の両面で丁寧に。
- しゃぶの基本:肉は中心まで色が変わるまで火を通す/生卵を使う場合は新鮮なものを。
- 共通:体調不良時・妊娠中は食材選びをより慎重に(生食・大型魚の頻度など)。
5.「目的別に“寿司の日”“しゃぶの日”を賢く使い分け!」
減量期・中性脂肪が気になる人は、寿司で魚中心&貫数コントロールが有効な日があります。一方、食物繊維を増やしたい日は、しゃぶしゃぶで野菜・きのこ・豆腐を主役にしてポン酢少量で。大型マグロなどの水銀が気になる人は種類・頻度を調整、貧血気味なら赤身肉のしゃぶしゃぶを上手に活用――といった具合に、「目的別の使い分け」が最適解です。
- 魚デー(寿司):青魚中心+海藻サラダ+味噌汁、醤油は刷毛塗りで。
- 野菜デー(しゃぶ):野菜2:たんぱく質1の比率、タレは計量、締めは省略または半量。
- 頻度設計:“どちらか一方だけ”に固定せず、週間でバランスを取ると続きます。
【質疑応答コーナー】
セイジ
寿司は結局、米が多いから太るんすか??
プロ先生
量しだいです。にぎりは1貫80~120kcal目安なので、青魚中心で8~10貫に抑えれば十分コントロールできます。巻物をハーフにしたり、刺身+海藻サラダでご飯量を調整するのも賢い方法です。
セイジ
しゃぶしゃぶなら野菜多いし毎回そっちにすれば勝ちっすよね??
プロ先生
“タレと締め”で逆転します。ごまだれ多用や麺・雑炊を重ねると塩分・カロリーが増えます。野菜2:たんぱく質1を意識し、タレは小さじ計量、締めは半量か省略がベストです。
セイジ
魚の水銀とか生食のリスクって怖いっすけど、どうすればいいんすか??
プロ先生
大型魚の頻度を抑え、青魚やサーモンなどを中心に回せばOKです。生食は信頼できる店で鮮度管理が良いネタを選び、体調不良時や妊娠中は加熱系や種類選びを慎重に。要は“店選び+頻度+種類”の三点管理です。
【まとめ】
- 「寿司よりしゃぶしゃぶが健康」一択は誤り!設計・量・調味料で結果は真逆にもw
- 寿司は魚のDHA/EPA・海藻の強み、しゃぶは野菜・豆腐の強み――目的別に使い分けが最適!
- “料理名”で決めず、あなたの体調・目標・頻度に合わせて賢く選ぶのが勝ち筋です!