- 仕事で評価されるのは今も「課題解決×ロジック」。世界規模の研究&日本企業の調査で明白。
- 教育水準が高い人ほど健康指標は良好=「身体よわそう」は思い込み。
- 「賢さ+誠実性」は成果も不正抑止も強い。令和で価値が下がるどころか組み合わせ最強。
目次
はじめに
「平成では“賢そう”がモテたけど、令和では“めんどくさそう”」という言い回しは、耳当たりは良いですが、実態を示すデータと合いません。企業が採用で何を見ているか、健康や生活の安定に“賢さ”がどう効くか、パートナー選びで何が重視されているか――数字を当てると、イメージと真逆の絵が出てきます。ここからは反論5選を、研究・公的調査をソースにサクッと提示します。
反論1:「賢い=めんどくさい」は逆。仕事では“賢さ”が一番当たる!
人事心理学の100年研究を総括したメタ分析では、一般的知的能力(GMA)は仕事成績と訓練学習の最強予測因子。さらに「GMA+構造化面接」や「GMA+インテグリティテスト」の組み合わせは予測力が突出します。「賢さ」が“役立たず”になるどころか、最も汎用的に効く能力だという結論です。
- 要は「賢い=議論が長いだけ」ではなく、成果に直結する素性だと実証されている、という話です。
反論2:「令和は“賢さ”の価値が下がる」? ⇒日本企業の本音は“課題解決・論理”ガチ重視!
経団連が381社に聞いた調査では、「課題設定・解決能力」「論理的思考力」が新卒に最重視される能力の上位。さらに知識面では「文理横断の教養」が最多、専門では「数理・データサイエンス・AI」ニーズが伸長。採用形態も通年・ジョブ型にシフトし、“考えて解く人”を持続的に取りに行くトレンドが見えます。
- 「賢い=めんどい」より、「賢くて解ける人=欲しい」が企業の直球ニーズです。
反論3:「賢い人=身体よわそう」? ⇒日本の健康データは真逆の傾向!
日本の大規模研究では、教育水準が高いほど、ほとんどの年齢層で自己評価の健康・メンタル・禁煙状況・がん検診参加などが良好という綺麗な勾配が観察されています。健康リテラシーが媒介する可能性も示唆されます。つまり「賢い=身体よわそう」はデータに支えがありません。
- “知のスキル”は健康行動にも波及しやすい――ここが意外と見落とされがちです。
反論4:「賢い人は言い訳がましく責務を誤魔化す」? ⇒不正を抑えるのは“誠実性”で、賢さと相性◎
職場のカウンタープロダクティブ行動(遅刻・サボり・破壊・ハラスメント等)は、誠実性や協調性が低いほど増えるというメタ分析が多数。さらに「GMA+インテグリティ」の組み合わせは仕事成績の予測力が突出します。賢さは“誠実さ”と組むと最強で、「言い訳して責務回避」という決めつけはデータ的に成立しません。
- “賢さ”と“誠実さ”は別物。混同してレッテル貼りすると、現実の人材評価を見誤ります。
反論5:「平成は“家族を養えそう”評価、令和ではオワコン」? ⇒生活安定は今も重要指標
日本の出生動向基本調査では、未婚者が結婚相手に求める条件は男女ともまず「人柄」だが、「家事・育児能力」「自分の仕事への理解」に加えて、「経済力」「職業」の重視も持続(男性側でも上昇傾向)。生活の安定や共働きでの協力は令和でも大事な価値観です。
一方、企業側も課題解決・論理・データ活用を重視しており、“稼ぐ力につながる賢さ”の評価が消える理由はありません。
質疑応答コーナー
セイジ
「でも、“賢い=コミュ障多い”ってネットで見ますけど、実際どうなんすか??」
プロ先生
「個人差はありますが、企業調査は課題解決と論理+協調を同時に見ています。面接やグループ課題で伝える力も評価対象っす。賢さは協働スキルと両立しますし、実務ではそう求められますね。」
セイジ
「“賢い人=身体弱い”って体育会系に勝てない感じありますよね??」
プロ先生
「日本のデータだと教育水準が高いほど健康指標は良好の傾向。体が弱い前提は根拠薄いっす。運動・睡眠・検診を計画的に回す人が多いのも特徴です。」
セイジ
「“言い訳がましい”のはマジで見たことあるんすけど…防げません??」
プロ先生
「“賢さ×誠実性”の採用・評価設計を入れるのが近道。構造化面接やインテグリティ指標で責任回避の芽を減らし、OKRで説明責任を明確化すれば行動は変わりますよ。」
まとめ
- “賢さは令和で価値下落”説は、採用・健康・生活安定のデータと逆でした!
- 鍵は「賢さ×誠実性×協働」。レッテルではなく、行動と成果で評価する時代です!
- 思い込みにwではなく、数字でサクッと検証⇒“賢い=めんどい”はエビデンスで終了!












































