- 「奢り屋」は職業として定義されておらず、収入の裏付けがない限り“仕事”ではありませんw(統計上の職業定義)
- スポーツ選手のキャリアは短めだが、リーグや選手会がセカンドキャリア支援を整備しています。
- 「年齢に縛られない」は奢り屋じゃなく“スキルと制度”。高齢期の就業は制度面で拡充中です。
目次
はじめに
「男はスポーツ、女は夜職は年齢で引退。でも奢り屋は鼻から栄養入れるまで現役で助かる」――この主張、インパクトはあるのにロジックはガバガバです。社会は“奢る力”ではなく“生計を立てる力”で回っています。ここでは、制度と統計に基づいて反論を5つ提示します。
【反論5選】
① そもそも「奢り屋」って職業じゃないw――統計の世界では“無給行為は職業に非ず”
日本の職業統計は「報酬を得て一定時間以上従事する仕事」を“職業”と定義しています。逆に、無給の奉仕・私的な支出行為は“職業ではない”と明記されています。誰かに奢るのは消費活動であって、労働や事業の提供ではありません。よって「奢り屋はずっと現役」=職業寿命の議論から降りているに等しいのですw
ポイント:職業の決定は“報酬”と“時間”が基準。奢り=出費であって収入ではない。
よって「奢り屋」はキャリアの土俵にすら乗っていない、が結論です。
② 「年齢制限のある仕事=将来不安」は時代遅れ――制度は“長く働ける”方向に更新済み
日本は2021年に高年齢者雇用安定法を改正し、70歳までの就業機会確保が事業主の努力義務になりました。定年引上げ、継続雇用、業務委託等の多様な選択肢が制度化され、“年齢=自動退場”ではありません。
実際、65歳以上の就業率は2024年に25.7%で過去最高。65~69歳は53.6%と、働き続ける選択が一般化しています。「奢る能力」ではなくスキル×制度が就業寿命を伸ばしているのが現実です。
③ アスリートは短命?⇒その“後”を支える仕組みがある(データ付き)
プロ野球では、戦力外・現役引退の平均年齢は2024年で26.3歳、平均在籍6.3年。確かに早い。しかし注目すべきは離脱後も約6割がNPB関連へ進路を取っている点です(指導者・球団職員・スタッフなど)。つまり競技関連のセカンドキャリアは実在し、機能しているのです。
サッカーでもJリーグが2002年からキャリアサポートセンターを設置し、新人研修や引退後の進路支援を継続。選手生活中からキャリア設計を学ぶ仕掛けが公式に用意されています。“年齢で半強制引退=詰み”という見立ては、制度を見落としているだけです。
④ 「夜職=行き止まり」は偏見w――接客は“ポータブルスキル”の宝庫
経済産業省は「社会人基礎力」(前に踏み出す力/考え抜く力/チームで働く力)を定義し、業種を超えて通用する能力として重視しています。接客で磨かれる顧客対応・合意形成・問題解決は、営業・カスタマーサクセス・人材・イベント運営などへ転用が効く「横断スキル」です。
厚労省もポータブルスキルの可視化ツールを公開し、職務横断のスキル移行を後押し。サービス現場の「おもてなし」スキル標準化も進み、経験値を“言語化・証明”できる時代です。夜職=行き止まりという決めつけは、制度面で既に否定されています。
⑤ 「奢り屋は鼻チューブまで現役w」より不安定なのは“プラットフォーム依存”――人気商売はみんな時限式
インフルエンサーもアルゴリズム変更で可視性が激変します。学術研究は、プラットフォームのパラメータ調整がクリエイターの到達範囲と収益に大きな影響を与えると示しています。「人気」という資産は、スポーツだけでなくSNSでも賞味期限があるのです。
結局、長く戦えるのは「奢る行為」ではなく、スキルを言語化して市場で再現可能にすること。制度(雇用延長・学び直し)も追い風。つまり“年齢無制限”を支えるのは奢りではなく仕組みです。
質疑応答コーナー
セイジ
奢り続ければ“人脈資本”が増えて仕事も勝手に回るっすか??
プロ先生
人脈は“信用×再現性”で回ります。奢りは関係の入口になることはあっても、職能の証明にはなりません。統計でも無給の奉仕行為は“職業”にカウントされない。収益化に接続するスキルや役割を提示できて初めて職業として成立しますっ。
セイジ
夜職の経験って、一般企業の面接で評価されにくいんすよね??
プロ先生
「評価されにくい」は翻訳の問題。社会人基礎力やポータブルスキルの枠に翻訳すると強い。例:常連100名の顧客台帳運用=顧客管理/LTV最大化、同伴率○%=KPI運用、クレーム即応=合意形成。国のツールで可視化すれば説得力は増しますよ。
セイジ
アスリートの平均引退って本当に20代後半が多いんすか??
プロ先生
種目差はありますが、NPBの離脱者(戦力外・引退)の平均年齢は2024年で26.3歳。ただし約6割が競技関連でキャリア継続と公表されています。Jリーグも2002年から支援組織を持ち、現役中からキャリア教育を実施。数字だけで「詰み」と決めつけるのは早計っす。
まとめ
- 「奢り屋=職業」論は統計・法制度の外側w――収益と役割が伴って初めて“仕事”。
- “年齢の壁”は制度・支援で乗り越える時代――高年齢就業は拡大、アスリート支援も整備済み。
- 長く働ける鍵は奢りではなく、スキルの可視化とポータブル化+学び直し⇒持続可能!







































