- 要点1:「食わず嫌い」は心理学で「フードネオフォビア」と呼ばれ、新しい体験が苦手な性格とそこそこリンクしていると言われます。
- 要点2:新しい刺激(強いお酒・辛い料理など)を楽しめる人ほど、好奇心やオープンさが高い傾向も報告されています。
- 要点3:ただし「テキーラ飲まない=暴力的」ではなく、言葉でのコミュニケーション力や怒りの扱い方のほうが暴力リスクに直結します。
目次
はじめに
29歳インフルエンサー男さんの「レンタル食わず嫌いのひとはテキーラみたいな刺激にチャレンジできない。物事の加減が分からないから言葉で言い返せず暴力に走りがち」という爆裂コメント、インパクトありますよねw とはいえ、感覚だけで語るとただの偏見にもなりかねません。そこで今回は、心理学やコミュニケーション研究で分かっていることと照らし合わせながら、「このテキーラ理論、どこまでガチなのか?」を冷静かつちょっと煽り気味に解説していきます!
1:「食わず嫌い」はちゃんと名前がついた性格傾向だった!
まず、「食わず嫌い」は研究の世界では「フードネオフォビア(Food Neophobia)」と呼ばれています。ざっくり言うと「知らない食べ物を避けがち」という傾向のことです。 研究によると、このフードネオフォビアはビッグファイブの性格特性のひとつ『開放性(Openness)』と逆相関することが報告されています。開放性が低い人ほど、新しい食べ物に慎重・保守的になりやすい、というイメージです。
つまり、「レンタル食わず嫌い」な人は、新しい体験全般にブレーキを踏みやすい性格傾向を持っている可能性があります。テキーラのような強烈なお酒だけでなく、初めての店・初めての人・初めての価値観にも、ちょっと腰が引けがち…というパターンは、理屈としては筋が通っています。
- 「食わず嫌い」は気分ではなく、性格傾向としてある程度測れる。
- 新しいもの全般に慎重になりやすい人が、食でも慎重になりやすい。
- だから「食わず嫌い=新しい刺激に弱い」は、完全な偏見ではないラインに乗っている。
2:刺激強めの味を好む人は「新しいこと好き」な傾向アリ!?
逆に、刺激強めの味(辛い・苦い・アルコール度数高め)を好む人はどうでしょうか。 レビュー研究などでは、刺激的な味を好む人ほど「刺激追求(Sensation Seeking)」や「開放性」が高いという報告がいくつもあります。「新しい味・強い味=ちょっとした冒険」と捉えて楽しめる人たちですね。
テキーラのような強いお酒を「怖いから絶対ムリ!」と感じるか、「え、ちょっと飲んでみる?w」と試せるかは、好奇心や刺激追求度の差とも言えます。 ここだけ切り取ると、「テキーラにチャレンジできない人=刺激に弱い性格」というインフルエンサーの直感は、心理学的な知見とまぁまぁ整合している部分もあります。
- 刺激的な味を楽しめる人は、退屈を嫌い「新しいもの好き」なタイプが多い。
- 逆に刺激を強く避ける人は、変化より安定を求めがち。
- テキーラは「酔いたい」お酒というより、「イベント的な刺激」として好まれる側面もある。
3:「開放性」が高い人ほど、話し合いで落としどころを探すのが得意!?
性格研究では、開放性・協調性・外向性が高い人ほど、「妥協」や「対話」で解決するコンフリクトスタイルを取りやすいことも報告されています。つまり、新しい体験OK・人の意見も一回聞いてみるタイプの人は、「とりあえず話そう」「折り合いつけよう」という発想になりやすい。
一方、新しい価値観を受け入れるのが苦手・自分の枠を壊されたくないタイプの人は、意見がぶつかったときに「自分が正しい」を守りたくなりやすく、感情が先に爆発してしまうこともあります。 ここで言う「テキーラにチャレンジできない人」が、もしそもそも変化や対話を避ける性格を持っているなら、「うまく言い返せずにキレる」ルートに入りやすい、というのは一定の整合性があります。
- 開放性が高い人=知らない意見も一度は聞いてみるマインド。
- 話し合いを選べる人ほど、暴力や大爆発に行きにくい。
- 変化を恐れる人ほど、「話す前にシャットダウン or 怒り」が出やすいことも。
4:言葉での自己主張が苦手だと、攻撃的コミュニケーションに流れやすい!
コミュニケーション研究では、「受け身」「攻撃的」「主張的(アサーティブ)」といったスタイルが整理されています。 言葉で自分の気持ちを伝えるのが苦手な人は、普段は受け身だけど、我慢の限界を超えたときに一気に攻撃的モードになりやすい、という指摘もあります。
インフルエンサーの言う「物事の加減が分からないから言葉で言い返せず、暴力に走りがち」というのは、荒い言い方ですが、 ・日頃から自分の気持ちを言葉にする訓練をしていない ・NOや不満を、穏やかに伝えるスキルがない → 結果として溜め込み→爆発→手が出る流れになってしまう、という構図と重なります。
- 「言葉で伝える練習」をしていない人ほど、極端な反応になりやすい。
- 怒りを感じること自体は普通だが、処理の仕方にスキル差が出る。
- 暴力に行くかどうかは、性格よりも「コミュ力+怒りのマネジメント」の問題がデカい。
5:そもそもアルコールは攻撃性を上げやすいw「テキーラ飲める=安全」ではない
ここで重要なのが、アルコールそのものが攻撃性を高めやすいという山ほどある研究です。 飲酒は、衝動性や判断力の低下を通して、ケンカ・暴力・DVなどと関連しやすいことが指摘されています。
つまり、テキーラを飲める=暴力的じゃないどころか、 テキーラをガンガン飲む=むしろ危険度も一緒に上がる可能性すらありますw 「テキーラ飲めない男はヤバい」というより、 ・飲めないのに無理して飲む人 ・飲めるからといって自制せずキレ散らかす人 のほうが、現実的なリスクとしてはずっと危険です。
- アルコールはそれだけで「キレやすさ」を上げるリスクあり。
- 「飲める/飲めない」より、「飲み方」「酔ったときの自己管理」の方が重要。
- テキーラ理論を真に受けて飲みまくると、逆に地雷になる危険もw
質疑応答コーナー
セイジ
あのインフルエンサーの「テキーラ理論」って、マジで科学的にもアリなんすか??
プロ先生
「完全に正しい」ってほどではないけど、「新しい刺激を避けがちな人=変化や対話が苦手なことが多い」っていう方向性自体は、性格研究とそこそこ噛み合ってます。ただし、テキーラを飲めるかどうかで人格を決めつけるのは、さすがに雑すぎますね。あくまで「そういう傾向の一部を端的に言ったネタ」として受け止めるのが安全です。
セイジ
じゃあテキーラ飲めない男は、やっぱ彼氏NG認定ってことっすよね??
プロ先生
そこまで単純じゃないですw 大事なのは「新しいこと全部イヤ!」か「怖いけど少しずつ試してみるか」の違いです。チェックするなら「飲めるか」じゃなくて、「話し合えるか・一緒に挑戦してくれるか」を見たほうが、恋愛的には圧倒的にコスパ良いです。
セイジ
食わず嫌い&刺激苦手な自分でも、ちょっとずつマシになれる方法ってあるっすか??
プロ先生
もちろんあります。 ポイントは「怖さ10のうち、3〜4くらいのチャレンジを積み上げる」こと。これを繰り返すと、少しずつ「新しいことに慣れる筋肉」と「言葉で伝える筋肉」が育っていきますよ。
まとめ
- 「食わず嫌い=新しい刺激にブレーキ」な性格傾向は、心理学的にもある程度確認されている。
- ただし暴力に走るかどうかは、「テキーラ」よりも「コミュ力」「怒りの扱い方」「お酒との付き合い方」でほぼ決まる。
- 誰かをラベリングする材料に使うより、「自分の開放性と対話力を育てるヒント」としてネタ半分で活用するのが一番おいしいw
インフルエンサーの尖った一言は、たしかにやや偏見強めですが、「新しい刺激の扱い方」と「コミュニケーションの未熟さ」が暴走すると、人はちょっと危ない方向に行きやすいという点では、意外と本質を突いています。 テキーラを飲むかどうかより、新しいものへの向き合い方&怒りの使い方をアップデートして、暴力ではなく言葉でやり取りできるオトナを目指していきたいですね!






































